録画していたドラマを見ていたら

「人に親切にされたことは
(忘れたくても)どうしても
忘れられないよね」

というような台詞があって   

そのとおりだなぁと思いました。

人は変わるものなのか。

それとも簡単には変わらないものなのか。

自分がほしかったものを
与えてくれた人のことは
忘れられないものです。

あんなにいい笑顔が
自分に向けられることなんて
一生ないと思っていました。

人と一緒に笑い合うっていいな、

こういう人と笑い合いたかった、
願いが叶うこともあるのだな、と
思って、うれしくて
笑いながら涙した日がありました。

過ぎ去ったあまりにも
遠い過去のことです。

私は変わらなかったけれど
笑い合った人は変わってしまったのかな。

それとも、最初から

そういう人だったのかな、と
考えて、考えて、悩んで、それでも
わからないままでした。
 
しかし、人間、逆の立場になることも
あります。

いつも置いていかれてばかりだった
自分が、人の気持ちを残酷に
置き去りにしたことがあります。

その人はいつもこんな私をとことん
気遣ってくれていたとわかっていたのですが
それでもなんとしても立ち去りたかった。

そのときに悟ったのです。
 
自分は変わったわけではなくて
結局初めからそういう考えがあった
だけなのではないか、と。

人はそれほど変われるものでは
ないのではないか、と。

そんなことをわかった上でも

にもかかわらず!!

やっぱり

親切にされたことをどうしても
忘れられなかったりするものなんですね。

つい、物事って
自分のいいように考えがちですけど

現実っていうのはニガいものだ、と
何度、味わってきたことでしょう。

少しは成長できたのか、と

自問自答すると

成長はそんなに出来ていなくて

ただ、ずいぶんと
精神的に消耗はした、という結論に
達しました。

それでも、人と気持ちがシンクロして
また、あんなふうに笑い合いたいな、

この地球上のどこかの誰かと。

そんな気持ちは失ってはいません。

とは言え、そんな日は
もう来ない方の確率が果てしなく高いとは
覚悟しております。