ちょっと足を伸ばしてジビエ精肉店へ行ってみた。
40年以上猟をやってるベテラン猟師の営む店。
夫が猟師だと敢えてジビエ肉を買う気が起きないもの。
けれど冷凍庫のストックは切れた。
ジビエ肉はスーパーの肉より割高である。
しかも以前購入していたジビエ精肉店の肉はあまり美味しくない。
今回は勉強がてら肉を求めに行きました。
買ったのは鹿肉モモ800gほど。
オマケで猪のハツ、バラスライスを少々付けてくれた。
主に業者に卸しているそうで個人客にはそう力を入れてない感じ。
なのでブロック肉がほとんど。
ハツがただのナイロン袋に入れてあるのは初めからモツは売る気がないから。
欲しがる客には無料で分けてるとか。
猪の心臓は大きくバラも高い。
オマケがはあまりにも豪華で車で30分掛けてでもまた行こうという気になる。
発送もやっている。
残念な点が2点。
ひとつはやはり塩素消毒をしてるという事実。
もひとつは鹿肉の製造日が2パックとも古かったのですが、ひとつは美味しく頂きました。
がひとつはやや酸化していた。
変色部分は飼い猫に食べさせたので無駄はないです。
猟師は高齢でひとりで猟から解体、精肉とやっており手が回らない日があったのでしょう。
それと日本人特有の獲れたらすぐに冷凍するという流れも味が落ちるひとつの原因。
とはいえ他は素晴らしく1時間半ほど話を伺った。
共感する部分が多く、真面目で真摯な方だと感じた。
猟友会、有害駆除の事も踏み込んだ情報は有難い。
しかし男性の方が案外モツはアレコレ食べなかったり、血は食べない、気持ち悪いなどなど。
意外に繊細なのが面白い。
ただ日常に動物の死肉と向き合い続けていると、そうならざるを得ないのかもしれない。
夏の解体なんかは冬と違って生臭くヤレナイ気分になるものでは無いか?と想像に堅くない。
動物の死に対するモラル。
獲った命に対する敬意。
この2つの価値観が合う猟師とは楽しく過ごせる事が再確認出来た訪問でした。
目上の方からは学ぶことばかり。
次は骨を頂く約束をして店を後にしました。