太田です。

「地元の復興に貢献したい」という学生が増えています。

とても素晴らしいことだと思いますが、雇用という視点で見ると
今後しばらくは、東北での採用は減少傾向になると考えられます。

考えられる選択肢は、就職活動するという前提で考えると
次の2つではないかと思います。
1.少ない中から求人情報を探し、東北中心に活動する
2.関東その他エリアに拠点を移し、他大学の学生と同様に活動する

どうしても地元で働きたい、というのであれば
求人は限られるので、業種や職種の選択肢は狭くなりますし
少ない枠に多数の学生が集中すると、倍率は高くなります。

その他エリアでの活動を行う場合は当然、ライバルも増えますが
その分、選択肢は増えます。

このような状況下で家族や親戚を残し、地元を離れるのは
抵抗があるかも知れません。

しかし、仮に地元を離れたとしても
稼いだお金を送ったり、地元の製品を買ったりするなど
様々な貢献の仕方があるはずです。

皆さんそれぞれに事情があると思います。
一番良い貢献の仕方は何なのか、考えてみてください。

ちなみに、就職活動ではないかも知れませんが
起業するという選択肢もあります。

様々なリスクが伴いますが、雇用を生み出す側に
回ることができれば、地元に多大な貢献ができると思います。
太田です。

先日の余震は大きく、広い地域で停電になったと聞きました。
ライフラインや交通機関が復旧し始めた矢先の出来事で
不安を感じている方も多いと思います。

そんな中ではありますが、採用活動に関する緊急調査という資料が出ました。

震災後も、採用人数は予定通りと回答した企業が92.2%ありました。
また、選考開始時期を何かしらの形で延期する企業は53.1%です。

そういった企業がある、ということは皆さんにとってひとつの
安心材料になると思いますが、過信はしないでください。

今回、回答しているのは一部の企業であること
また約半数の企業は、スケジュールを変更していないということ。

焦る必要はありませんが、状況を的確に把握し
行動するよう、心がけてください。

我々も、できる限り役立つ情報を提供していきたいと思います。
こんな情報が欲しい、といったリクエストがあれば
同窓会メンバーまで、ご連絡ください。

鳴海です。


すでにおとといのお話となってしまいますが、最大級の余震により、少し落ち着いてきた状況の中で不安になられている方も多いかと思いますが、お見舞い申し上げます。引き続き、OBの就活支援チームで最大限のフォローを行いたいと思っておりますのでがんばっていきましょう!


さて、タイトルの件ですが、最近の転職市場を見ていると、お勧めする職種がいくつかあります。

※ネガティブな考え方と捕らえられるかもしれませんが、転職市場で圧倒的にそのスキルを持つ方が少なく、引く手あまたな存在となる職種です。


・有形製品営業×英語力

 製造業や商社を含め、工業製品や食品、医薬品等も含め、有形製品を扱っている営業経験者でTOEICスコアが700以上の方はいろんな企業から声がかかってきます。


・会計処理(決算処理)が出来る経理×英語力

 グローバル環境下で上場企業はIFRS対応に追われ、英語力を持ち、決算対応が出来る方は引く手あまたです。



この2職種は今後の日本経済を考えても確実に必要になる存在で、たとえ、その企業が業績不振で倒産しても採用したいと言ってくれる企業が多い職種です。

たぶん、この2職種は5年後、10年後を見通しても絶対に需要が落ちない職種と思っています。


なかなか、自分が何がやりたい、夢がもてないという人も多く聞きますし、必ずしも絶対に夢を持つべきとは思っていません。

長い社会人経験を生き抜くためには市場価値の高い職種、スキルを身につけることも重要と考えます。

そんな観点で仕事を選んでみるのもひとつの手かもしれません。

05卒の太田です。

皆さんの中には、地元での就職を希望される方も多いと
思いますが、先に挙げたような理由から
東京をはじめとした、別エリアでの活動も視野に入れると
良いと思います。

その際、都度仙台から移動していたのでは
交通費もかかり、効率的ではありません。

私が活動していたのは2003~2004年ですが
友人たちに声をかけ、マンスリーで部屋を借りて
2ヶ月ほど、集中して活動を行いました。

授業やゼミの関係もあり、すべての方に
オススメできる方法ではありませんが、可能な方は
ぜひ、検討してみてください。

だいたい、家賃が10万円前後。
そこに2~3人は入れますので、割れば
仙台ー東京間を新幹線で2往復、高速バスでも
5往復分と考えれば、こちらのほうが安く済むケースも。

しかも、滞在中は企業訪問の機会が増えるため
それだけ、採用に至る可能性もアップします。

また、仲間と情報交換をすることで
エントリーシートや面接で話す内容の精度が上がるとともに
新たな企業発見の情報源にもなります。

そして、空いた時間で可能な限り
社会人や他大学の学生との接点を作るようにすると良いです。

様々な交流会が開かれていますし、学生の身分であれば
会いたい人に直接連絡を取って、飛び込んでいける可能性が高いです。

滞在型の就職活動、ひとつの選択肢として考えてみてください。

03卒鳴海です。


今日はある2011年卒で東北にいる学生のお話(実話)。

震災があり、ある学生が3月25日に新卒の人材紹介に登録してきました。

理由は内定先からの内定取り消し。


震災の影響で会社自体が流されてしまい、存続が出来ないため、どうしようもない状況での内定取り消し。

ただ、その学生は開き直り、もう一度、その企業以上のよい会社を見つけて就職してやろうとうちの会社に登録してきたようです。


3月25日

 登録 電話にて面談(東京⇔東北)

3月28日

 複数社を選択し、応募→各企業へ紹介

3月29日

 ある企業から連絡があり、至急会いたい

3月30日

 学生が東京に高速バスで出てきて、同日に2回の面接。

 そして、即日内定。


4月1日

 引越しは出来ていないものの入社


という劇的ストーリーの採用が決まりました。


実はこの会社の人事も東北出身で、今回の震災で何か自分も出来ないかと考えている中でこの学生が応募。これが今出来ることと思い、面接での真剣な顔つき、前向きな姿勢に惹かれ、社長に直談判してくれ、即日内定という流れでした。また、この学生を支援した人材紹介の担当もまた東北出身の人間でした。


日本の多くの人は困っている東北の人を助けたいと思っています。ただ、今回紹介した学生が成功したのは、HELPをしっかり出し、自ら行動し、機会を作る。

そしてその行動を支援する人が集まったからといえます。


みなさんも待っているのではなく、HELPやこうしたい、ああしたいという欲求やお願いを積極的に発信してください。今の日本には、それを遅くなるかもしれないけど、支援してくれる人がいるはずです。

TDB(帝国データバンク)より

「震災の影響と復興支援に対する企業の意識調査」

「TDB景気動向調査(全国・概要) ― 2011年3月調査―」

が発表されていました。

業界の動きを掴むことで企業の事業の動きが分かり

さらにはどんな人材を企業が求めているのかが分かります。

東日本大震災の企業活動への影響が定量的にまとまった

貴重な資料となりますので是非ご覧ください。


■特別企画調査 : 震災の影響と復興支援に対する企業の意識調査

東日本大震災の影響で、企業の約6割が需要減に

~ 復興支援への取り組み、企業の約7割がすでに実施・検討中 ~

http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/keiki_w1103.pdf


■TDB景気動向調査(全国・概要) ― 2011年3月調査―

景気DIは31.6、東日本大震災で前月比3.8ポイント減と急落

~ 内需停滞が顕著で海外では日本の一次産品を敬遠する動きも現れ、大きく下押しされる~

http://www.tdb.co.jp/report/pdf/201103_jp.pdf
初めまして。MYU5期生の栗田です。
僕も現在鳴海さんや太田さんと同じく人材業界(中途採用)に勤めており、
皆さんのお役に少しでも立てられればと思い、参加する事にしました。

とはいえ、皆さん何歳も上の、しかも会った事もない先輩の話を聞いて
そもそも誰ですかあなたは?と思われるかもしれないので先に自己紹介をしますと

出身:大阪生まれです。育ちも大阪で仙台にはMYUへの進学で住んでいました。
経歴:現在3社目
・1社目:大学卒業後、大阪の不動産会社(中小ディベロッパー)で分譲戸建住宅の営業をしていました。
・2社目:実家の工務店・不動産会社で父親と共に会社経営をしながら、住宅の設計・営業・施工管理をしていました。
・3社目:実家の会社が廃業となり、2008年3月から現在の会社でキャリアコンサルタントをしています。

以上のように、見ての通りまだ20代ですが転職を2回もしています。
新卒の時の就職活動も今思えば鳴海さん、太田さんのようにESすら書いたことがなく
あまり皆さんに説得力のあるお話はできないかもしれません。
また、個人的に仙台は思い出が多く第2の故郷だと思っているものの、
元々の育った環境が違う為、就職や仕事に関する考え方は違ってるかもしれません。

それでも、何かしらのお力になれるのであればいいなとも思っています。

鳴海さんは僕と同じ業種に勤めていますが企業側に近い仕事をしているので
各マーケットの情報や知識は多いかと思います。

また太田さんは、新卒に近い仕事をしてるので、より皆さんが不安に思われることの
アドバイスはしやすいかと思います。

私は、新卒の就活についてのアドバイスは説得力ないですが、(笑)
今まで年間数百人の転職希望者の相談を聞いているので、
どんな理由で転職をするのかや、これからの社会人に必要とされる経験・スキルなどは
転職マーケットの観点でお伝えする事ができます。

是非、この機会に1つの参考として相談したいという方はご連絡ください。

03年卒の鳴海です。


僕はメインは中途採用業界に属しており、日々の求人動向を見ているのですが、今日は資格についての考え方です。


TOEIC、簿記、基本情報処理、看護師、保健師・・・


様々な資格があります。


その中でどんな資格をとるかも重要ですが、もうひとつ重要な基準があります。


「キャリアにブランクがなく」、資格を持っているかです。


現状の中途採用市場では

・英語力を高めるため、大学卒業後に2年間留学していました。

・公認会計士を資格を取得するため大学卒業後、3年間ブランクが空いていました。

・保健師の資格を再取得するため、再度学校に戻りました。

という方は残念ながら市場価値が下がっている傾向にあります。


昔はそんなキャリアのブランクが許された時代もありましたが、今は以前に比べると合格率が高くなったり、勉強方法が確立され、以前より取得が容易な状態になりつつあります。


・英語力

 大学に通いながらTOEICスコア750以上を持つ人はざらにおり、現在はブランクが空いてまで高めるスキルレベルではない。


・会計関連

 公認会計士の資格があったことに越したことはないものの、簿記1級をもち、キャリアのブランクなく、企業で決算対応やIFRSの対応が可能な人のほうがよっぽど市場価値が高い。


・看護師、保健師

 ただ、資格を持つのではなく、複合的に資格を持つか、英語力を持つ看護師。


などなど、僕が学生時代に思っていた考え方と違うなと感じている部分もあります。


ただ、強い思いがあり、どうしてもブランクが空いてでも資格取得したいということであれば、最悪でも1年未満にすれば取り返しがつくという考えを持つといいと思います。


僕も最近は大学卒業後一時ある程度まであげた英語力を必死に戻そうと努力していますが、なかなか難しくてこんなことを言える立場でもないのは事実なのですが・・・

05卒の太田です。
今回は、就職活動において心強いサポーターのひとつ「先輩」について。

皆さんの少し先を行っている先輩たちは
まだ皆さんが経験していないこと、これから経験するであろうことを
一足先に、経験しています。

そして、多くの先輩たちが「母校の、後輩たちの役に立ちたい」と考え
様々なアドバイスをしてくれたり、相談に乗ってくれます。

そんな先輩を、利用しない手はありません。
困ったことがあったら、ぜひ相談してみてください。

残念ながら、宮城大学はまだ歴史の浅い大学で
卒業生の数も、増えてきたとはいえ
伝統のある大学と比較すると、ケタ違いかも知れません。

だからこそ、頼れる先輩との関係をしっかり築いておくことが
就職活動に限らず、その後の社会人生活を
有意義なものにするためにも、役立つのではないでしょうか。

「迷惑じゃないかな」とか
「失礼なことをして、怒られたらどうしよう」とか
先輩と接する時、不安になることもあるかも知れませんが
学生のうちは、遠慮は不要です。

失敗を恐れず、ぶつかってきてください。
きっと、先輩たちもその心意気に応えてくれるはずです。

そして、お世話になったら感謝の気持ちを大切にするとともに
将来、皆さんの後輩が困った時に
同じように、助けてあげてください。

抽象的な話になってしまったので、最後に具体的な話を。

最近は、先輩たちと連絡を取りやすい環境が整っています。
同窓会のSNSもありますし、TwitterやFacebookを使えば
すぐに先輩を見つけられると思います。

まだ使っていない、という方は
これを機に、使ってみてください。

好き嫌いはあると思いますが、うまく使えば
便利なツールになると思います。

03卒の鳴海です。


今日は就活生に答えてもらったアンケートで多かった希望勤務地についての考え方についてです。

アンケートを見ていると、関東の企業で考えていたが、両親や家族のことを考え、県内や東北の企業に切り替えたいが、この環境下で採用してくれる企業があるのだろうかと心配している方が多いようです。


確かに以前に書いたブログにも、現在の採用状況を考慮すると、なかなか新卒の採用活動は厳しさが出る可能性があります。


そこでひとつ提案です。


全国区の企業に応募し、初任勤務地を宮城や東北にしてもらえるようにお願いしてみるという方法はいかがでしょうか?


そんなことを聞いてくれる企業なんてないと思うかもしれませんが、僕が企業の方と話をしていても、震災の復興支援を本気で考え、協力をしようとしてくれる企業は多数あります。


比較的、今であれば、お願いを聞いてくれる環境ではないかと思っています。

そんなうまく、いくものかと思っているかもしれませんが、

変に視野を狭めて、失敗するより、やってみることのほうが重要です。


ぜひ、自分の志望する業界、志望する企業へ打診をしてみてください。


それともうひとつ。両親や家族と就職のことについてしっかり話してみてください。まだ、そんな状況でないと思うかもしれませんが、親御さんは皆さんのことも心配しています。


上記にも記載しましたが、被災した両親や家族を案じ、近くにいたいという気持ちも非常にわかります。


僕も家族や親族が被災しており、震災後、育った仙台や生まれた岩手の大槌町にいき、復興支援をしたいと強く思っておりましたが、両親から、そんな暇あったら、自分の家族をしっかりと養い、経済停滞を最小限になるようにしっかり仕事をしろと言われてしまいました。


親は親で子のことを考えているのです。皆さんの人生なので、一時の状況に流されず、自分の人生をしっかりと考え、就職や進路を決めてください。