日経平均株価 1033円34銭、今年最大の下げ。 | ochiochiのブログ

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地球温暖化も仮想通貨も新型コロナもSDGsもウクライナロシアの問題も「善意なき資本」が方向づけている。

アメリカでハイテク関連の株価が大幅に下落したことや、急速な円高が原因とニュースにあります。

 

このところ絶好調で最高値更新中だった日経平均が急落。
それも1000円幅だ。
さすがにインパクトがある。


株価は上がれば、いつか下がる。
ただその当たり前のことが起きただけで騒ぐほどではないかもしれない。


ただ新NISAに手を出して、このようにな相場を知らない人たちは驚きであろう。


相場は上がっている時は、心地よく。
下がれば、恐怖を感じる。


それでも信用取引(現金や持ち株を担保に融資、または貸し株してくれるもの)を経験された方は、このような大きな下げは恐怖以外の何ものでもないだろう。


お金(または株)を借りて、投資した場合、担保率が20%を下回ると「おいしょう(追加保証金のことをこのように呼びます)」が発生します。


不足分の担保を入れられなければ、証券会社の判断で勝手に売買されてしまいます。これは契約上そうなっているので、違法ではありません。


便利なネット証券では、30%割れでこうなることもあります。


人生も順風満帆で送っている時は、何か悪いことがあった時など考えもしませんが、実際そんなことはありません。
だいたい人生の中で気分的にも有頂天となり、他者を見下すようになった時、大きな岐路がやって来ることが多々あります。


何ごとも、用心深く、そして謙虚に生きる。
株式市場が教えてくれることです。


投資の格言では、「相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」。
まさにこれを繰り返しているのです。


いまは、その最終局面。


かつて日経平均がバブル時代に4万円に近づいたが、土地バブルを抑え込むため、金融引き締め(住宅金利が高くなる)が行われ、一気に株価は萎んでしまい、さらに追い打ちをかけるようにスパイラル的に経済が悪化し、日経平均は8000円を割る事態まで追い込まれるのだ。このとき為替は逆に動いており、普通ならダメな経済の日本の「円」は売られるはずが、逆に円高が定着した。


そしてアベノミクスを機に株価は上昇し始め、ついにバブル時代の高値を抜き、日経平均4万円時代へと突入した。
面白いことに為替は、逆に円安となっている。


この頃になると外人投資家も日本株を多く持ち、企業も従業員を大事にする昭和型の企業ではなく、株主と経営者が儲かるだけの企業へと中身が変わっていることに注目してほしい。


庶民はバブル崩壊期以降、一向に浮上することなく、むしろ食い物にされ、上場する大企業は空前の利益と内部留保を溜めこんだ。これが市場が株価が高くなるという基盤となっている。


つまり逆に庶民型に合わせれば、果たして現在の株価は適正かどうか?甚だ疑問である。


ところで、適正な価格とは何か?
株価はいつも適正であるかどうかは不明。
ただ上っ面の業績数値だけで、市場は判断する。


市場でついた値段は、誰が何と言おうが、それは真実であり、高いか安いを判断するのは、あくまでその時代の在り方しだいと言えるだろう。


価格とは、株価に限らず、そんなものだ。


昨今、インフレが我々の生活に大きな影響を及ぼしている。
理由は単純で、エネルギー価格の高騰。これに尽きる。
そして供給側の能力の問題である。


しかしこれもいつまでもというわけにはいかないだろう。
新しい技術、要するにイノベーション(技術革新)が起きれば、よくも悪くも、ものごとは一変する。


現代はそんな端境期にある。


日本という国そのものの存在意義も問われよう。


株をやっていると思うのは、人々の願いや理想など関係なく、株価は日々動くということです。


そこで株とは何かを根本から考え直す必要がある。


株とは「株式」を略してカブと言っているが、株式は、企業の所有権の一部であるということ。
株式投資の基本は、株主となることなのです。
だから、株価がどう動こうとそれは二次的な問題ということです。
株価の動向に一喜一憂する方がおかしいのです。


企業を応援したいという気持ちで株を買うというのが、投資という本来の姿ということです。


応援してくれた人(株主)に報いるために企業は日々研鑽を積み、努力するわけです。そして配当金や株主優待ということで報いる。


現代のように株価が上がった下がったでその鞘(さや:値幅のこと)で儲けるというのは邪道もよいところ。


応援した企業が成長の軌道にのり、大きくなったところで株を売るというのが投資家としての醍醐味であるはずなのに、現代はその醍醐味から見事に逸れ、くだらない株式投資という名のもとに売り買いを繰り返す。


株式投資じゃないのです。
株式活用こそ、新しい時代へのカギとなりましょう。


その前提として、人々はお金の勉強を一からやり直さないといけない。
それが出来なければ、永遠に庶民は今のような状態、いやいやさらに悪化するだけの未来しか待っていません。