わっちのガイドライン
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今まで「優しさ」は、負け犬の遠吠えだと考えていた。

他に優れたものを持たない人間の出来損ないが

唯一数値化されない、比較できない分野でしゃしゃり出て粋がる

そんなくだらない人間の虚栄心だと思っていた。

人に優しいのは、己の弱さだ。

突き詰められない詰めの甘さだ。

優しい自分が大嫌いだった。

もっと冷酷で残忍で

他人を涼しい顔で蹴落とせるなら

どれだけ社会を上手に泳げただろうと。

そんなことばかり考えて試行錯誤しては

非情になりきれずにため息をついた。



でも今は違う。


優しさは強い人間に許された「余裕の現れ」なのだと

今は、そう考えている。



弱者の優しさは脆く、儚い。

余裕のない人間が優しさを貫こうとし

キャパシティを超え自滅していく。


僕は、強くならねばならない。

目を背けたくなる陰惨な事実を見据えて

可能な限り明るい方へ進むために。



身の丈を越えない範囲で

優しさを実践してみせよう。
たまには普通にブログを書いてみようと思う




こないだの日曜日、ぼーっとテレビを見ていると


嵐の二宮くんが笑点に出ていた。


たぶん新番組の番宣かなんかだと思うんだけれど


昇太師匠を除けば、しわくちゃのおじさんしかいない笑点の中で


彼の存在はひときわ輝いて見えた。


司会の歌丸師匠の反応も良好で、掛け合いも和気あいあいと進んでいた時のこと


大喜利のお題「ぼく、アイドルになる。」でトラブルが起きた。





回答者の「ぼく、アイドルになる。」に対し


司会の歌丸師匠「でも、大丈夫かい?」と振り


そこで各々が面白いことを言う流れだったんだけど


嵐の二宮くんはあろうことか、歌丸師匠を見据えて


「おやじがアレじゃあなぁ…」と渋い顔をしたのだ。


おそらく、こんなガイコツのようなやせこけたつるっぱげのおやじの子では…と


円楽師匠がよくやるブラックユーモアで笑いを誘おうとしたのだろう。


歌丸師匠それまでと打って変わって困惑した表情で


褒めもせず、拾いもせず


ビッグゲストの思わぬ毒舌に、客席も静まり返ってしまった。





空気が重くなったその時、円楽師匠二宮くんを横目に静かに口を開いた。


「あれだけ光り輝いてりゃ 

   …って意味だよな?」



途端、水を得た魚のように二宮くんは「そうです!そうです!七光り!」と


円楽師匠の出した助け舟に無事乗ることができたのだった。


会場からは拍手が起こり、司会の歌丸師匠もにこやかに答えた。


あの重たい空気をたった一言で切り替えてしまった円楽師匠


その日は珍しく5枚の座布団を得てMVPに輝いたのだった。


すごい…これが落語家か…と、僕は少し感動してしまった。





円楽師匠みたいに、悪い空気を一言で吹き飛ばせる人間になりたい。


人間性や魅力を磨いていこう。


そう思うと、この一件をどこかに書き留めておきたくて仕方なかった。


いいこと、すてきなことを書いていこう。


そういうことに目が付けられるようになれば


きっと日々の苦しみも、大なり小なり和らぐはずだから。









最後に木久扇師匠


絶対に許さない。絶対にだ。