2018年10月のメモ | ばんぎゃと呼んでもかまいませんが***

ばんぎゃと呼んでもかまいませんが***

いうほどバンドに詳しくありません。

多分、Twitterにはあげたと思う。
「いまを生きる」初演の時の感想です。
 
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最初のニールとトッドの部屋
チャーリーがニールに勉強会しようって言ったら「キャメロンにも誘われてる」とニールが返す。
努力の人キャメロンは優等生ニールを信頼してるんだな、と感じる。
トッドに自己紹介してて、ミークスが名乗るタイミングなくて不憫可愛い。
ちゃんと、ニールが見てくれてて優等生。
 
最初の授業
口笛を吹きながら生徒を眺めるキーティング先生に対して
ずっと訝しげなノックス
怯えながら笑顔を見せるミークス
隙を見せまいとするチャーリー
様子を伺うニール
関心ない振りしながら愛想笑いするキャメロン
ひたすら視線に耐えるトッド
っていう、個性解りやすいの好き。
授業のあと「テストに出ると思う?」ってキャメロンが真っ先に聞くのがニールだから、
ここでもニールへの信頼が見える。
 
ノックスがクリスを語るシーン
クリスを想ってうっとりなノックスが美人さん。
ノックスが唇を「まくら」って言ったときの、「?」顔のニールとミークスの表情が素敵。
セックスライフ云々ってノックスをからかって騒ぎながら、
ニールが後ろからキャメロンの腰掴んで振って、お尻ぺしって叩くんだけど、
キャメロン見てると、かまってもらって嬉しいって見えるから、
信頼よりもっと単純な気持ちでもキャメロンはニールのこと好きなんだなって微笑ましい。
 
ページを破るシーン
チャーリー、ノックス、ミークスが「破れよ」ってキャメロンに急かす中、
進学校の方針には基本的には逆らいたくないキャメロンを、ニールはただ見守ってる姿勢。
その後みんなで紙くず投げ合ってる時、トッドに絡みにいくニールはいつも可愛いけど、
トッドに紙くず思いがけなく当てちゃって「ごめん」みたいなやりとりも微笑ましい。
 
先生の卒業アルバムのシーン
まるでニールの一番の助手ですというような態度を見せつけるミークス可愛い。
まだトッドは、ちょっと距離を置いてるんだけど「おい、聞いたか」って、
チャーリーが、トッドも自然に仲間に入れてる姿が男前。
シモテ側でノーラン校長が生徒たちと話してる間、
カミテ側の机でぐだーって姿勢で本広げてるキーティング先生、可愛いw
 
死せる詩人の会について
先生を囲んで聞き出そうとして「秘密は守れるか?」って言われたときの、
ニールの悪戯っ子顔w
その後、話し出した先生を、お口開けて見上げて一生懸命聴いてるお顔は子どもw
いざ、きょうから始めようってなると、リーダーの顔に戻るのも、
トッドを誘うときの「僕に任せて」っていう優しい表情も好きだなぁ。
ニールとチャーリーに真っ先に賛同しようとして手を下ろしちゃうミークスも、
みんなと一緒にやりたいけど進学校の生徒としては間違いって思ってるのが
発言と表情に出ちゃうキャメロンも愛らしい。
 
自作の詩を読むシーン
次に誰が詩を読むかってところで、
チャーリー指差して「まだ読んでないだろ」って強気なキャメロンな時も、
チャーリーに「読めよ」って言われて真顔で首を横に振り続けるキャメロンな時も可愛い。
逆サイドで、ミークスとニールがお互いに読めって言い合ってるw
 
行進のシーン
よく顔見合わせてるニールとトッドだけど、トッドなんかニール指差して苦笑してたような回が。
ニール、何言ったんだろw
トッドとニールが机に座ったまま、足ブラブラさせてたり行進に合わせて動かしてたりするのも可愛い。
その後、チャーリー以外で歩き回るのも、先生含めて毎回楽しそうで、微笑ましい。
 
芝居を見に行く前のシーン
トッド、ミークス、キャメロンでわちゃわちゃしてるけど、ミークスのメガネいじりがちw
クリスに詩を聞かせてきたノックスを3人で囲んでわーきゃー言うのも可愛い。
ヌワンダが胸元に赤いマークを描いてきてみんなに見せる得意気な感じ、
自分にも描いてっていうノックスの必死さ、
クリスが現れ「クリスが実在するなんて」って騒ぐミークス、このあたり、まるっと笑える。
そして、その場にニールが居なくても、トッドがみんなとかなり仲良くやってるんだなぁって思えて、
トッドが変わったのを感じる。
 
「僕達はまだ眠っている」
洞窟の中の死せる詩人の会、
仮会員のメンバーは、トッドの詩を称え、キーティング先生と詩を読み、生きることを喜ぶ。
入会を決めたニールとの対比を同じ画面におさめる、舞台ならではの演出がおもしろいと思った。
 
「それでは皆様、おやすみなさい」
芝居で演じられるパックは、本当に生き生きと楽しそうに台詞を言う。
演じているニールの喜びが伝わってくる。
だからこそ、涙を浮かべて、それでも微笑んで言うニールが儚い。
 
「君のような生徒が根を下ろして花を咲かせるのを眺めるのは、新しい世界を眺めるのと同じだよ」
パンフで冨家さんが好きだと書いていた台詞。
実際にニールに言うのは、父親に反対されたニールがキーティング先生の部屋を訪れた時だけど、
ニールとトッドの部屋で、ニールの机で泣き崩れるキーティング先生を見て、この台詞を思い出す。
例えどんな花であっても、ニールが咲かせる花を誰よりも楽しみにしていたのは、
きっとキーティング先生。
救えなかった自分の無力さ、守れなかったニールへの懺悔が伝わってきて、苦しい。
 
「ニールは芝居を愛していた」
正解か間違いかではなく、キーティング先生の指図ではなくニールの意思だったという事実を表すトッド。
校長室で無理矢理サインをさせられる時の苦しい表情は、キーティング先生への思いだけでなく、
「ニールは芝居を愛していた」という事実を消してしまうことへの抵抗もあったんじゃないか、と感じる。
 
詩の理解
代理で授業をしているノーラン校長に指名されて、キャメロンが読む。
キーティング先生が破り捨てるように言ったページであり、序盤でニールが読み上げた言葉。
ニールが読んでいた時間から、もう一度やり直せれば、、、と願わずにはいられない。
 
去っていくキーティング先生を呼び止め、思いを話すも校長に「座りなさい」と言われるトッド。
黙って頷いたり、あごで座るように促したりするキーティング先生。
改めて出ていくキーティング先生に対して
「おお、キャプテン、我がキャプテン」と机の上に立つ、トッド、ノックス、ミークスは涙を誘う。
 
ただ、詩の理解の朗読から、最後まで顔をあげないキャメロンは、何を考え何を想い、何と闘っているのか。その姿には、他の仲間と同じくらい、ニールを失った悲しさ、キーティング先生と別れる辛さを感じる。