インドミステリーと話題になっていたので手にしました。

日本に紹介されてるインド出身の作家の中には、イギリスや他のところに住んで書いている方も多いそうなのですが、この本は暑いニューデリーで書いたものだそう。



青春や恋もありのミステリー!

とあったのですが、これはミステリーというより犯罪小説、誘拐小説、ハードボイルドとかのジャンルのほうが近いかんじ。


私がミステリーを謎解き部分に着目しがちだからかもですが。


この本でえがかれるインドで持たざる者が、努力して頑張って這い上がるというものが、いかに難しいかを痛感させられます。


深刻さやこちらが気重にならないように書かれているので、ストーリーに乗ってすらすら読むのですが、やはり読後にじんわりとその部分が残ります。


全然比較にならない程度とはいえ、日本にも同じような構造があり、格差拡大してるように感じてるからかもしれません。


受験生が科挙のごとく全国統一試験で人生が変わるインドの5日にわたる試験で、替え玉受験を請け負ったことからはじまるこのお話。


なぜ主人公がそんなことになってるのかも語られます。

そしてその後に続くハプニングにより、人間関係も人生もかわります。


孤立して1人で自分の人生を生きていかねば生きていけない境遇だった彼がピンチになるほどに、彼を取り巻く人間との仲を深めていくのがよかった。


途中ちょっと残酷なシーンは薄目にして読んで。


そして最後やはり1人の人生を歩むのだけど、それは孤立ではなく、孤高や孤独を選んだのだと言える強さとしなやかさを感じました。


最初は露悪的にも感じる捉え方に、ちょっと読みにくいかも…とおもっていたのですが、どんどんスピードあげて読むことになるあたり、面白さが加速するタイプの本でした。


寒い日に暑い一冊を。




〈Amazonより〉

手段を選ばず、お子さんを志望校に入れる。それが僕の仕事です

―― 貧困の中からのしあがった青年ラメッシュがニューデリーで営むのは「教育コンサルタント」。

依頼人を希望の大学に押し込むのが仕事だ。 

今回の依頼は富裕な建設業者からで、息子ルディをインドの一流大学に入れてくれという。

ルディはバカなドラ息子であり、手段は替え玉受験しかなかった。 受験は無事に終了するも、予想外の結末が待っていた。

ラメッシュは全国トップの成績をあげてしまったのだ。インド最高の天才少年現る!とメディアは群がり、ラメッシュはマネージャーの地位に収まってカネを稼ぐが……。




さいきん日記

もうすぐクリスマス🎄

そんななかエアコンのフィルターを掃除してみたら、まあまあひどくて、掃除したあとのエアコンの効き具合に感動するのでした。

これならもっとこまめにしなきゃですね。。。


クリスマス前にクリスマス本読んでます📕🎄