井上真偽さんのミステリーはとても好き。

今回はある事件をA面とB面で見た時の場合…として書かれたモノです。

事件は3話あり短編集的にも楽しめるので、手に取りやすいかも。


もし2冊とも読むつもりがある方なら、青のブラザー編から読み方がおすすめかな。


そして↑写真の並べ方逆なんですよね。

実は右にbrother編、左にsister編だと、ぎんなみ商店街の通りの様子が浮かび上がるのでした…何も考えてなかった笑


どちらも、商店街に住む家族が主人公。

brother編は兄が商店街のお店でコックをする三人兄弟で、sister編は両親が焼き鳥屋さんを営む三姉妹。

それぞれ学生さんがいることや、街の話になるので、学校にまつわる謎もあります。


そのあたりの年齢の探偵役だと比較的日常の謎が平和極まりないのですけど、実際のところはまあまあな犯罪の話にまでなっています。


ただ事件の着地点(誰が逮捕されたとか、犯人がどうなったとか)をそれぞれの兄弟姉妹がすべて知るというわけではありません。犯行の全容を全部明かされるのではなく、あくまでそこは関わった程度や、部分によって知らされる内容に違いがあります。

要はあばく謎がそれぞれ違うということです。


なにを謎と設定してそれを解くかというのは、論文に近いかも。ジャンルとか大枠は共通でも、何を問題設定するかはそれぞれ違うわけです。

特に家族が巻き込まれてる場合は、一番重大な問題となるので、解決はそこが中心になります。

そんな2冊でした。


総ページにしたらまあまあな量ですけど、スルスルストレスなく読めるのでお気軽に手に取りやすいです。


そしてaudibleで井上真偽さんの本を朗読してほしいなぁと思う今日この頃です。







〈Amazonより〉

新・読書体験。驚愕のパラレルミステリー! 
古き良き商店街で起きた不穏な事件。探偵役は三姉妹と四兄弟、事件と手がかりは同じなのに展開する推理は全く違う!? 〈Brother編〉との「両面読み」がおすすめです!
ぎんなみ商店街に店を構える焼き鳥店「串真佐」の三姉妹、佐々美、都久音、桃。ある日、近所の商店に車が突っ込む事故が発生した。運転手は衝撃で焼き鳥の串が喉に刺さり即死。詮索好きの友人を止めるため、都久音は捜査に乗り出す。まずは事故現場で目撃された謎の人物を捜すことに。(第一話「だから都久音は嘘をつかない」)
交通事故に隠された謎を解いた三姉妹に捜査の依頼が。地元の中学校で起きた器物損壊事件の犯人を捜してほしいというものだ。現場には墨汁がぶちまけられ、焼き鳥の串が「井」の字に置かれていた。これは犯人を示すメッセージなのか、それとも……?(第二話「だから都久音は押し付けない」)
「ミステリーグルメツアーに行く」と言って出掛けた佐々美が行方不明に!? すわ誘拐、と慌てる都久音は偶然作りかけの脅迫状を見つけてしまう。台風のなか、姉の足跡を追う二人に、商店街のドンこと神山が迫る――。(第三話「だから都久音は心配しない」)

【編集担当からのおすすめ情報】 
ドラマ化された『探偵が早すぎる』など、緻密なトリック構築に定評のある井上真偽さんの最新作は、ひとつの事件をふたつの面から暴くという、まさかのパラレルミステリー。もちろん〈Sister編〉だけでも楽しめますが、〈Brother編〉で明らかになる、「もうひとつの真実」で物語はさらなる進化を遂げます。このまったく新しい読書体験を、ぜひお楽しみください!




おまけ

今見てみたらaudibleでこの本の朗読が4月に公開らしい。探偵が早過ぎるシリーズもぜひ!!


そして寒くなってきて、本来の私の冬眠モードが全開に。


そんななかTwitter(じゃなかったX)で見かけた不思議な着回しコーデの特集↓



これはミステリーの登場人物であるアラフォーが参考にしたらいいという、だいぶニッチな特集…なのか笑

密室系や、陸の孤島などの閉じ込まれ系に巻き込まれそうな方にオススメですね