昨年に手にしていながら体調崩して読めていなかった一冊です。

今月文庫化されたそう。


お片付け小説好きには外せません。



この手の小説は読み始めたらほんとスルスルと読めるので、ページを開くことが一歩だなぁと思います。

どうしても積読本を溜め込んでるとこうなりますよね…笑


阿紗は母の残した遺産であるマンションの一室に暮らしています。

ひょんなことからマンション内のすごく偏屈そうなお婆さんの八重とやりとりをすることになりました。


まぁ押されて、断りきれずにってところですね。


ひょんなことの流れで阿紗の部屋に入った八重はその部屋の過ごしやすさから、自身の部屋の片付けを手伝ってほしいと阿紗に頼みます。

なぜなら八重の部屋は物やゴミが出しきれずに家にたくさん置いてあったから。いわゆるゴミ屋敷寸前のお家です。


阿紗は自身の勤めた会社の人に教えてもらうことで掃除をはじめとする家事を学びました。

もともと阿紗自身の子どもの頃の部屋はゴミ屋敷です。


ゴミのないきれいな家に住みたいと、高校卒業して実家を出て一人暮らしを始めたのですがうまくいきません。なぜこんなに部屋が片付かないのか、キレイにならないのか。

そこで会社の先輩から教えてもらったように片付けることで少しずつ整えていったのでした。


そうやって身につけてきたものを八重とともに手や体を動かしながら発揮します。

でも八重も八重で彼女が過去に身につけてきたものを阿紗に発揮しながらお互いに少しずつ仲を深めるのでした。


歳の差のある2人がただの顔見知りになり、友達になっていく過程が描かれていて、それぞれの生きてきた背景と合わせて大人の友達の作り方のようだなぁと感じていました。


片づけのやり方の具体的な場面ももちろん魅力的ですが、どこか殻にこもっていた阿紗が少しずつ開いていく場面や、八重のきっぷのいいやり取りなどが見どころ。


結果はどうなるかは、冒頭に描かれてるのですが

それを没頭して忘れたころに思い出したかのようにエンディングが訪れます。


片付けを通して通いあう妙齢女性たちの人生物語でした。



〈Amazonより〉

人生の最後に、向き合いたい思い出は何ですか。

隣人の終活を手伝うことになった阿紗。
自分にとって、本当に必要なものを見つけ出す「片付け」小説。

隣の部屋に住む老婆・八重を助けたことがきっかけで、彼女の部屋の片づけを手伝うことになった阿紗。過去に生活雑貨店で働いていた経験から得た掃除のテクニックを八重に教えながら、彼女の部屋の片づけを始める。
片づけるうちに明らかになる八重の過去。そして阿紗も、幼少期の荒れ果てた部屋の記憶が蘇ってくるーー。

自分に必要なもの、いらないもの、欲しかったもの、嫌だったもの。
思い出や物と向き合う中で、二人が選んだ道とはーー。




この頃日記

お勉強に、刺繍課題にと、締め切り間近なものが目の前にあって、しかもまだ道半ばなので焦りつつ精一杯取り組んでいます。

なぜこうなったのかと言われたら、まぁスケジュール管理してなかっただけなんですけどね。

ちゃんと次回に生かしたいものです。


そしていろんな福袋を手にしてお得な一年を過ごす気満々。最後の福袋を先日頼みました。

まさかの出版社がやっている福袋。新しい…

読んだことはあって買って手に置いておきたい本だったのだけど、機会を逃していた本がその中に入ってることがわかり、申し込みしました。

その本以外は何が入ってくるのかまったくわかりません。ドキドキしながら発送をまっています😊