20年前たまたま図書館で、ふと手にした一冊。
とても面白くて何回も借りて読みました。
今月増補され出版社変更で再刊行されました。
オススメの語学エッセイです。
黒田先生は知る人ぞ知るロシア語の先生です。
語学を教える先生として語学学習や本来の専門の言語学に関するエッセイもたくさん書かれています。
たしかNHKのラジオロシア語講座もやっていたはず。
少しでも楽しく、そして身につくように。
語学は英語だけでなく、世界にはたくさんの言葉があるよ。というのを繰り返したくさんの著書のなかでお話されています。
私の知らない言語もたくさんあって、すごくそれを楽しそうに学ばれているので、刺激になります。
今回のエッセイも1つ4ページほど。
とても読みやすくて、学生との楽しいやりとりが生き生きと描かれています。
もしぜんぜん未知のX語を学ぶとしたらというお話では、実際に学生が5日間の集中レッスンでその語学のイロハを学ぶというもの。
このレッスンの組み立てのお話が参考になってとてもおもしろかったです。
あと語学科教師たち3人で、自分の専門ではないイタリア語のレッスンを受ける回では、これまでこんな授業やりたかったなぁを叶えるべく、生徒として先生に積極的に交流をはかって学習内容を深めるかんじが、これまたとても興味深かったです。
英語に挫折や、楽しく思えない人ほど、すごく勇気づけられるし、語学学習の楽しみを感じられる一冊です。
旧刊とほとんど同じなので、図書館にもあるはず。
ぜひ一度読んでみてほしいオススメのエッセイです。
〈Amazonより〉
楽しすぎてやめられない
外国語は楽しい。水曜日の夕方、著者の研究室に学生がだんだんと集まりはじめる。
そこでは誰もが外国語の学習をしている。
発音練習をするユーラ、辞書を引くサーシャ、新たな文字を嬉しそうに書くスラーヴァ、練習問題を黙々と解く者などなど。
この研究室には言語を学ぶ魅力があふれている。
この本は、さまざまな言語と取り組んだ著者みずからの学習体験も交えながら、外国語学習の醍醐味を伝える、にぎやかで愉快な一冊。
やっぱり外国語は楽しい。
巻末に「ラテン語通信」を増補。