最終巻のこちら。

4・5がいわゆる一番怖くてホラーとして最高。

6と7はこれまでの集大成です。

ここはセットで一巻みたいなもので、上下巻的に読みたいところです。


表紙絵の6は綾子とジョンで、7はナルと7で出てきたあの人なんだろうな。ほんと美しい。



ドキドキワクワクを楽しみたいならもう5巻までで終わりで良いように思います。

そのくらいにあの4と5はよかった。

それに対して6も7も人間性への関心がある人にオススメな巻です。

そのくらいにあまり事件自体がどうというよりは、出てくるもの(配役含めて)すべてが人としての深みや役割や意味や価値観などぎゅーっと詰め込んだ作品となってます。

そうかこれを書ける人だから、十二国記の執筆に繋がるのかと。

正直なところ最後まで、古臭い喋り方には馴染みがなかったのですけど、根底の話は読んだよかったなぁ。

女子高生をリアル感出して書くとやりとりの仕方に時代性がでてしまうし、使う言葉も当然影響はでますよね。仕方がないか。

あと電話を引く話が延々と出ていたのですが、意味不明に思う世代がいてもおかしくないかも。。

固定電話しかない時代の話ですから携帯・スマホなしの話しなのも不思議に思う人もいるかもしれないなぁ(いっそSFの方がこのあたりの違和感なく時代を超えてよめるのかも…)


外伝もなく終わらせたいのは本当素晴らしいと思います。
これはこれで完結する話しですよね。

また未読の方は美しい装画とともに1巻から楽しめるのが羨ましい。




〈Amazonより〉
古い信仰の残る土地に暮らす呪われた一族を襲うものとは?シリーズ最高潮へ 

おこぶさま、十八塚……。
先祖の祟りか何かの因縁か。今回のSPRへの依頼者は、老舗料亭の一族である吉見影文。
その祖父が亡くなったとき、幼い姪・葉月の背中に不吉な戒名が浮かび上がった。
一族にかけられた呪いの正体を探る中、ナルが何者かに憑依されてしまう。
リーダー不在のSPRに最大の危機が襲う!いよいよシリーズ、クライマックスへ。