もともと『NOVA』の最新号にこのイヴシリーズのスピンオフ作品げ載っていたので、本作を手にとることにしました。

作家の想像力ってすごいなぁと感心した一冊。



幕府は女性のみ帝位継承が許された天帝家。


しかしあるとき女人が誕生せず、まさかの機巧人形が帝位につくことに。


この過程を連続短編集で描いてるのですが、一つ一つの短編がSF伝奇小説であり、ミステリー小説でもあるので、ドキドキワクワクしながら読み進めていけます。


そして美しく可愛らしいやりとりの伊武〈イヴ〉が血なまぐさくて露骨なスプラッタな表現もある文章のなかで、とても清々しく微笑ましい存在として描かれているのが良かったです。


どちらが果たして現実なのだろうって思います。



隠密がいたり、裏切りや画策などいろんな思いが駆け巡る幕府内で、この絶対的な秘密である機巧人形とその技術者はどう生き、この人形にどんな思いを持っているのか。


世界観もユニークですし、ミステリーとしてのあ!っといった驚きも味わえます。


アニメというよりは映画で演じてほしいかも。


シリーズはまだ続くので続編も楽しみたいと思います^ ^


ホラーというか血なまぐさい拷問系が少しでも入ると苦手な方は避けた方が良い作品です。


機巧のイヴ(新潮文庫)


〈Amazonより〉


天府城に拠り国を支配する強大な幕府、女人にだけ帝位継承が許された天帝家。二つの巨大な勢力の狭間で揺れる都市・天府の片隅には、人知を超えた技術(オーバーテクノロジー)の結晶、美しき女の姿をした〈伊武(イヴ)〉が存在していた! 天帝家を揺るがす秘密と、伊武誕生の謎。二つの歯車が回り始め、物語は未曾有の結末へと走りだす――。驚異的な想像力で築き上げられたSF伝奇小説の新たな歴史的傑作、ここに開幕!

出版社からのコメント

大森望、絶賛!!
ロボットと時代小説。
一見、ほとんど正反対の両者をみごとに溶け合わせて、ほとんど前例が見当たらないほど独創的な物語を組み立てたのが、本書『機巧のイヴ』。古今のSF時代小説の中でも指折りの、まさにインスタント・クラシックーーこの先、SFの歴史に古典として長くその名が刻まれるだろう名作だ。