もはやジャケ買いのように手にしています。

片山若子さんのイラストがかわいいので好きです。

表紙絵だけでなく挿し絵も入っている珍しいタイプのミステリー小説シリーズです。


音野順はひきこもり探偵。

坂木司さんのひきこもり探偵とはだいぶ違って、

出不精もあわさってるのと、極度の引っ込み思案に人見知りが特徴です。

ジグソーパズルを作っては壊しを繰り返したり、ドミノを作ったり、パズル雑誌を解いたり…それ以外は毛布にくるまって寝ているという生活です。
見かねた推理小説家の白瀬が順をひっぱりだして、探偵の仕事をさせるのでした。


実際に音野順はかなり推理力があるので、現場で見て聞いてをするとちゃんと解けるのですが、人前で発表するのも嫌がるため白瀬にあれこれおだてられたりしながらなんとかこなす…そんなキャラクターです。

そしてこの本でてくるミステリーはなかなかのトリックが必要なものなので本格ミステリー好きにはとても楽しい作品。


以前の作品紹介にも書きましたが、白瀬もズレたところがある人物なので2人の生活はクスクスと笑いたくなる要素が時折でてくるのも楽しみの一つです。

今作も順の兄が出てきます。
彼も大変優秀な推理ができるのでぜひ。
こちらはひきこもりではありません😀

作家さんの直属のイラストレーターさんかなと思うくらいよく似合っているので、このあたりもぜひ堪能してみてください^ ^


天の川の舟乗り (名探偵音野順の事件簿)

〈Amazonより〉
『祭の夜 金塊を頂く 怪盗マゼラン』しかし、その夜起こったのは密室殺人だった! 
外出嫌いの気弱な名探偵と、探偵活動好きのミステリ作家。
ふたりが今回解き明かすのは、シリーズ最大のトリック! 
音野順の兄が活躍する「怪人対音野要」も収録した
キュートでコミカルな本格ミステリ短編集。
 

怪盗マゼランを名乗る人物から届いた「祭の夜 金塊を頂く」という予告状。しかし、実際に起こったのは密室殺人事件だった。空飛ぶ舟や湖の巨大生物などの目撃情報が上がる金延村で、いったい何が起こっているのか? 金塊を祭る村で起きた事件を描いた表題作をはじめ、音野たちの友人が持ち込んだ髪が伸びる人形の真相を推理する「人形の村」など、書き下ろしを含む4編を収録。世界一気弱な名探偵がいやいやながらも謎を解決する大人気シリーズ、第三の事件簿。