三木笙子さんのお話は人形遣いシリーズがとても好きでした。
 
デビュー本からのシリーズなんですが完結しています(たぶん)
 
明治・大正~昭和初期くらいまでのちょっとだけハイソでちょっとだけ不穏な空気のある時代の描き方と登場人物が魅力のある作家さんです。
 
今回は珍しく講談社タイガ文庫での出版です。
 
東京創元社でデビューしたからか、創元社のイメージが強い。
ミステリー小説でもあり、むかしながらの探偵小説でもあり。
 
ハイソな方々の持ち込むあれこれの困りごとにはたいてい事件があって、なぞ解きというよりは解決のために一石を投じる感じのストーリー。
 
事件というかちょっとしたしかけや演じたりとかして、相手をだますようなことをして、最終的にはまとまる感じですね。
 
アニメのルパン三世とかの1話完結系もそんな感じですよね。
 
 
横濱を舞台にくりひろげられる物語。
 
人形遣いシリーズに比べるととても1話1話がライトなので、もったいないなぁとおもって読んでいました。
 
人物造形などもきっと長編の方がいきるタイプの作家さんな気がします。
 
時代設定も登場人物の設定もオリジナリティのある方なので、また違う感じの作品も読んでみたいです。
 
 
作家さんの名前をみつけては、比較的おっかける感じで読んでいます。
 
 
将軍直属の情報機関「御庭番」を務めた家で育った探偵、入江明彦。
 
米国帰りの彼は容姿端麗、頭脳明晰―しかし、完璧すぎるあまり、心を許せる友はいない。
 
横濱に事務所を構え、助手の少年・文弥に世話を焼かれながら暮らしている。
 
訳ありの美青年・ミツと出会った明彦は、犯罪コンサルタント組織『灯台』と対峙することになり―?
 
異国情緒溢れる、明治浪漫ミステリー!