『蜜蜂と遠雷』が映画化され、文庫化され、
[Amazonより]
ちょっとしたブームな気がしますが、そんななか発売された続編で短編小説集です。
蜜蜂と遠雷は単行本の際、絶対私が好きな本だと思って発売日に買ったのでした。
それから直木賞受賞して、映画化とあっという間に時が経って、この作品。
忘れてることだらけで、wikiで登場人物おさらいするはめに
もちろん短編小説集として、単独でも楽しめるけれど、絶対蜜蜂と遠雷を読んでからの方が楽しいと思います。
あのコンクールのその後や、意外な人物のエピソードからでてきた曲の秘密。
さらに外国人勢のキャラや生き様あたりなどは結構笑えたり。
みんな音楽を共通として、その世界を深めることに真摯に向き合っている。
このあたりは明確に正解はコレ!を見出せないものを扱う人(どんな分野であれ)に共通する唯一のやり方なんだと思ってみたり。
どの分野であれ驚くほど皆同じプロセスを歩んでる。
そして恩田陸は『才能というのは「続けられる」ことで、あらゆる仕事に共通して、ある意味の鈍感さ、しぶとさを持った人が才能のある人だと思った』(president onlineより)と語る。
いまエキスパート研究とともにその人のアイデンティティ(実践における哲学・倫理学)との関わりについて研究しようとしているからか、それぞれの向き合い方がより面白いと感じたのかも〜。
前作がハードカバーに上下段組の字がたっぷりだったのに対して、ずいぶんゆったりな行間と組み方。
読みやすさは抜群。
前作みたいな濃密さを感じたい人には少し物足りないかもです。
2作セットで中高生に薦めるのも良いですね
祝祭と予感 1,320円 Amazon |
また彼らに、
会える。
待望の『蜜蜂と遠雷』スピンオフ短編小説集!
大好きな仲間たちの、知らなかった秘密。
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