前々から行こうと話してた
仙台にあるミシュラン1つ星レストラン
フランス料理 ナクレ
旦那が
チャリ仲間のチャリツアーに
参加した時に提供された
ランチBOXを作ったレストラン
どれもこれもあまりに美味しすぎて
その味を忘れられなくて
旦那の古民家から
3時間かかるにも関わらず
このお盆に家族で行って来た
ちなみにその時の
チャリツアーのメニュー
オードブルのクスクス
2食目メインのサバの棒鮨
コレがファーストインプレッション
デザートのあんバターパン
そしてこのバターに完全にノックアウト
〆はローストチキン
フレンチってイタ飯と違って
お上品な印象が強いだけで
可もなく不可もなくな感じだったけど
こちらのナクレは
ストイックな繊細な料理で
フレンチのイメージが反転した
初っ端お任せでワインを頼んだら
王道のシャブリーが登場して
一瞬一同おののく
1本¥15000は下らない
旦那も
この人生でまさかシャブリーを
飲める機会がやって来るとは
思いもよらなかったと呟いた
お酒があんまり好きじゃない私でも
香り立つ芳醇なフルーティーさに
まず驚いた
今まで飲んできたワインは
なんだったんだ
渋みの中にもほんのり甘さが残り
スーッと溶け込むサッパリ感に
これは只者じゃないワインだとわかった
これならいくらでも飲めるやつ
たぶん悪酔いしないやつ
オードブルの料理
なんたらチーズとその下には
とうもろこしのキッシュタルト
右側の器には牡蠣
ソースのレモンと隠し味のお醤油が
なんとも言えない初めて食べる味
初めて食べる味って
脳が一瞬混乱するんだろうな
ん?ん?なんだコレ?ってな具合で
そして混乱しながら
ペロリと食べた後に
その初体験の儚い美味しさに
あとから感動がついて来る
うまあああああああああい
そうか‼️
フレンチは儚い世界なんだな
次のお皿はカンパチ
その下に敷かれたのが
なんたらのハーブだったかな
緑の色のピューレは
なんだっけかなあ
小松菜?チンゲンサイ?
何秒炙ったって言ってたっけかな
調理方法から素材、材料を
事細かに伝えてくれるんだけど
覚えられない
シンプルな食材を
とことんまで削ぎ落として
シンプルな中での究極の味の表現を
探求している本気度が伝わってくる一品
なんじゃこりゃああああああって
松田優作ばりに叫びそうになった
魚があまり得意じゃない私だけど
おかわり‼️って言いそうになった
もう一切れ食べたかったのに
無情にも一瞬で
喉元から消え去っていったカンパチ…
お肉とも違う
かまぼことも違う
ゼリーとも違う
え❓これ魚でしたっけ❓
生まれて初めて食べる食感で
みんなで一瞬どよめく
3次元の言葉で伝えるのは無理な味わい
脳内が混乱して驚きながらも
その美味しさにまた違う脳内ホルモンが
ドバドバ出てくる状況
あああああ生きててよかったよおおおお
美味しいものを食べてる時
人は無条件で
幸せになれるんだなああああ
次のお皿は
仙台の茶豆となんたらチーズと
その下には帆立のコロッケが
仕込まれていた
色鮮やかな緑色のお豆に
エディブルフラワーが可愛らしく
散りばめられていて女子には嬉しい
目でも楽しめる料理
今年はうちの畑の枝豆が不作で
まだ食べてなかったから
一粒一粒、夏の味を愉しんだ
隣に添えられた器は
海老のフライみたいなやつ
ぷりっぷりの海老に
紫蘇が巻かれてカリッと揚がってる
味付けがこれまた絶妙で
アジアンテイストのような
和風のような
形容し難い味だけどちゃんと美味しい
メニュー表に書かれたオニオンって
どんなだろと思ってたら
運ばれて来たのがこれ
そもそもバゲットに
添えられてるこのバターに
旦那はヤラレて
この店に来たと言っても
過言ではない
確かにこのバター
程よい塩加減に
滑らかに溶け込むサッパリ感が
病みつきになる
只者じゃないバターなのはわかる
よつ葉のバターも十分美味しいけど
それを超えて来たーーー
どこぞのバターなんだろう
そして器もうっとりする美しさ
もはや芸術作品
食べないでいつまでも眺めていよう
何十度かのオーブンで
55分間ローストして
極限までオニオンの甘さを
引き出した一品
フランス産のなんたら茸を
オニオンとミルフィーユにして
なんたらソースを添えたもの
お皿の右端に
ちょこんと付いてる黒いものは
決してゴミじゃない
黒ニンニクのペースト
これをちょっと添えて食べると
味変になる
白い泡泡は
なんたら茸の旨味が溶け出してるやつ
たかがオニオンをここまでの料理に
仕上げてしまうシェフに
家族で感嘆の声が漏れる
もうこの辺でお腹いっぱいだよねと
言い始める我々
大きなお皿に
ほんの一口サイズなのに
なにこの満足感
まだ山頂にも届いてないよね
でもなんなら
ここらで下山しても十分満足だよね
なんて馬鹿な話をしてるうちに
次のお皿が運ばれた
自家製マヨネーズを添えた
なんたら農園のハーブのサラダに
イサキのソテー
イサキの上には
なんたらチーズと
ほうれん草のミルフィーユ
イサキの下には
なんたらの葉っぱとなんたらのソース
料理の説明を受けても
なんにもわかってない私たちだけど
美味しいのだけはわかる
一口食べるたびに
みんなで顔を合わせる
一つ一つに小技が効いてて
絶妙な味わいが口の中に広がる
そしてこれが
メインディッシュになるのかな
熟成仙台牛の厳選された
ランプとなんたらの部位
牛肉はどうしても獣臭がして
よっぽどじゃないと食べないけど
まったく匂わないどころか
噛むと甘味のあるお肉
これまたお皿も美しい
お肉が波の狭間で浮かんでる
ここまで来ると
ソースの説明は完全に飛んだ
盛り付けもすべてシェフのこだわり
そしてデザートも説明を聞いたけど
もはや感動の嵐で思考停止
特にチョコレートタルトは
今まで食べた中で1番
美味しいチョコレートだった
甘すぎず舌に絡まず
サラッと溶けていくのに濃厚
って伝わるかな、この解説で
バターもそんな感じだったな
ほかのデザートも
いちいち初めての味と食感と視覚で
コーフンしっ放し
料理って
味覚のみならず
触覚
嗅覚
視覚
五感をフルに使って
味わうものなんだなあ
お客さんを一瞬で幸せにしてくれて
あっという間に異次元の世界に
いざなってくれる時空間の旅だった
スタッフさんが言ってたな
フランス料理はフランス人には敵わない
だから自分は日本人のテイストを活かした
料理を作るってシェフが言ってるって
だからフランス料理と言うよりは
その枠を超えた
ナクレのオリジナル創作料理かな
誤魔化しの効かない真剣勝負の舞台で
そのシェフの真剣さと情熱が
真っ直ぐに伝わって来た
料理の数々だった
ホンモノの人がつくる
ホンモノの味
たまにこんな料理を食べるのもいいね
自分の閉じていた感覚が拓く感じ
そしたら帰り際にシェフが
挨拶に出て来てくれて
シェフもなかなかの
チャリキチだそうな🤣
なんと茨城県出身の人らしく
どうりで笠間焼の器が出てきたわけか
隣の席の家族連れは
牛肉のステーキじゃなくて
なんたらのテリーヌが出てて
それも美味しそうだったあああああ
あーーーーうんまがった‼️‼️‼️