民放のつまらない深夜バラエティばっかりなので、たまにはＮＨＫでも見てみるか、とチャンネルを合わせたら、ＪＦＫの暗殺に関する追跡番組が始まるところだったので、興味津々で観た。オズワルドの単独犯を否定し、ＣＩＡの関与があったのではないかという視点から詳細な取材を基に番組が展開されていったが、当初からその疑いはあったし、特に驚くものでもなく、一応最後まで観て、その後チャンネルはそのままにスマホをいじっていたら、釘付けになった番組が始まっていた。２０年くらい前に発覚した尼崎での殺人事件のことだった。そういえばそんな事件あったなくらいの記憶しかなく、どんな事件だったかなと思いながら観ていたのだが、首謀者の女が平和な一般家庭を食い尽くして崩壊に追いやる手法のえげつなさは深夜にはちょっと応えた（本放送は深夜じゃなかったと思うけど）。放送の範囲内でもかなり凄かったので、たぶん実際に行った犯行は放送できないくらい悲惨だったことは想像に難くない。主犯の女が何も語らず留置所で自殺したので真相はわからないままだが、絵に描いたようなフィクション性のある事件に、実際にこんなことが起きたんだという衝撃が余韻として残るようなとてつもない事件だった。観る価値はある番組だと思う。見逃し配信していればまだ観れるかも。