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『え・・・・・』
それって・・・・。
想像逞しいあたしは、たちまち自分と尾崎さんの結婚式をイメージし、
勝手に顔が赤くなってきた。
『お、尾崎さんは全然おっさんなんかじゃない・・・よ』
『由香の世代からみたらおっさんだろー』
『まだ“お兄さん”だよ!』
ムキになった あたしの言葉に、
尾崎さんがプっと吹き出す。
そして。
『ありがとな、由香。』
と、あたしの頭を二回、ポンポンとし。
『・・・じゃあ由香が想像する“おっさん”になる前に、早くそうなりたいな』
早く・・・・。
そうなりたい・・・・・・・・って。
あたしの顔が更に更に赤くなる。
それとは対照的に、尾崎さんは普通に会話を続けていた。
尾崎さんは別に、あたしに“結婚しよう”と言っているわけじゃない。
でも、なんか、こっちのほうが具体的に言われているような気がして嬉しい。
その日は、完全に夕日が落ちるまで、2人で海を眺めていた。
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