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『そうそう、浅野から結婚式の招待状届いてたよ』
『あ!うちにも椎名さんから来てたんだ。尾崎さん、休めるの?』
『うん。日曜日じゃないからおそらく大丈夫だと思う』
『いよいよ結婚式だもんねぇ。いいなぁ。』
そう言ったあたしに、尾崎さんが目線を配る。
そしてその後、海のほうを向きながら言葉を続けた。
『・・・憧れる?』
『当たり前じゃん!あたしもドレス着たいなぁ』
『・・・・・・』
尾崎さんが黙ってしまったので、今度はあたしが尾崎さんのほうを見た。
でも、尾崎さんは目線を海から離さない。
『・・・・尾崎さん?』
『・・・・由香のウエディングドレス姿、きっと誰よりも綺麗だと思うよ。
・・・隣がこんなおっさんだと、親子みたいに見えたらどうするかな・・・』
尾崎さんは誰に言うのでもなく、
そうポツリと呟いた。
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