提案 (49)****************** そんな話をしていると、車は海岸線へと出た。 『尾崎さん、どこ行くの?』 『今日はちょっと、由香と海が見たい気分だったんだ』 尾崎さんの提案に、心躍りながら頷くあたし。 窓を開けると、潮の香りがする。 それを思い切り吸い込むと、さっきまでバイトしてた事など 忘れてしまいそうなくらいの非日常だった。 ******************