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そんな話をしていると、車は海岸線へと出た。


『尾崎さん、どこ行くの?』

『今日はちょっと、由香と海が見たい気分だったんだ』

 

 

尾崎さんの提案に、心躍りながら頷くあたし。

窓を開けると、潮の香りがする。
 

 

それを思い切り吸い込むと、さっきまでバイトしてた事など
忘れてしまいそうなくらいの非日常だった。

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