去る8月19日NHKのラジオ国際放送やラジオ第二放送で流れる中国語ニュースでの出来事
中国人スタッフがニュース原稿にない内容を発言したという事案があった
南京大虐殺を忘れるな
慰安婦を忘れるな
という内容のほか
尖閣諸島は中国の領土などの発言
日本政府の見解とは全く異なり中国側が主張する趣旨に沿ったものである
なかば国策放送の性格を持つプログラムにおいて国益を損なう内容が放送される前代未聞の事案である
放送法に抵触するものであるがこの行為自体は虚偽を述べたことによる偽計業務妨害と業務契約違反程度でしかない
もし他国で同様なことが行われたならばスパイ行為 国家転覆容疑 扇動容疑など政治犯思想犯として強制労働や死刑になるかもしれない
ところで中国人スタッフは関連会社から業務委託された人物とのことであるがよく考えると同情すべき点も見えてくる
否もちろん客観的なニュース放送で勝手な見解を述べてはいけない
それよりこの人物の気持ちになってみると中国人であるのに中国政府の見解と正反対の日本側の見解を伝えなくてはならないことへの怖れ
本人が実際にどう考えているかは別にして母国の中国は独裁主義で厳しい言論思想統制が敷かれる国
つまり中国政府にとってこの人物は中国の主張と正反対の見解を世界に伝える日本政府の手先と見做す恐れがある
そもそも中国では自国民で政府見解に異を唱える者は思想犯として逮捕されてしまう
たとえ国外にいてもマークされ徹底的に追われる
さらに言うと中国批判を行う外国人に対してもその人物が中国国内に入った途端スパイ容疑など適当な容疑をかけ拘束される事象が多発
中国は他国において国際法で認められない警察権を行使する組織を張り巡らし秘密裏に監視や拘束拉致行為を行っていると言われる
今回の中国人スタッフも中国政府から日本の手先と見做されないよう必死だったのではなかろうか
このままでは中国に戻れば確実に逮捕
日本にいても秘密警察に拉致される危険を感じていたのではないか
どうかこの中国人スタッフが懸念するようなことで不幸にならないよう祈りたい
国家に対して何を言っても構わない日本のような環境にいるとわからない独裁国家の監視社会を垣間見る事案だと感じる
みゅう 