お疲れ様です。NLP3期生QualiArts所属18エンジニアのうどんです。


今回は、第2回NLPの施策として

「育成で大事にしていくことは何か。またそれに気づいたきっかけは何か」

というお題に対して考えることになりました。


自分は業務として新卒のトレーナー、所属プロジェクトのUnityクライアントのリードエンジニアをやらせていただいています。

2年目ながらも教える立場を多くいただいており、模索しながらも日々改善を考えてアクションを起こしております。
これらの教える立場の中で、自分が感じた育成について大事なことをまとめていこうと思います。

拙い文章ですが、お付き合いしていただけると幸いです。

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自分が育成において大事にしていることは

解決サイクルを担保する「バトンタッチ」をゴール状態にする

です。

 

 

例として、自分の育成業務を挙げて説明します。
トレーナーであれば、トレーニーが仕事で悩んでいる時の助け舟、定期的なKPT振り返りなどを介した進め方のアドバイスなどが主なものです。
組織のテックリードであれば、全体のタスクを俯瞰してのサポート、レビューなどを通じたプロジェクト全体での技術的な改善などが主なものになります。

これらのアクションに対して指南者の能力を基に解決する事は可能ですが、ただ解決だけをゴール状態とすると指南者ありきのものになってしまい、同じようなことが起きた際に指南者がいないと対処ができない状態となってしまいます。

トレーナーや開発ラインがサイクルしていく中でこれは非効率的で、属人化や停滞を生み出す負債になりかねません。

これらを解消すべく、指南による問題解決をゴール状態にせず、指南なしで解決サイクルを担保する「バトンタッチ」をゴール状態にする育成が大事だと考えています。

 


この事に気づいたきっかけは、自分の元トレーナーであり所属プロジェクトの前任であったリードエンジニアの方がプロジェクト異動となり、色々なものを引き継いだことでした。
これまで教えてもらった事を今度は自分が後輩や組織に還元しなければならない、と自分の役割を意識した時に「教えてもらった事は、教える事になる」という育成のサイクルを改めて強く意識しました。
そこから育成の仕事とは教えて終わりではなく、教えのサイクルを築く「バトンタッチ」が大切なんだと考えるようになりました。


「バトンタッチ」を実現するためにもトレーナー、自分が気をつけているのが「自分無しで機能する状態になっているか」という点です。
教えた事を元にトレーニーが自主的にアクションを取ることができているか、リードがなくとも組織が再現性を持って問題解決を行えるか、教えから次に繋げるという意識が大切になります。
そのためにも、ただトレーナーとして答えを説いたり、リーダーとして問題解決を図るのではなく、根本からの理解を伴うような育成指針とそれを実現させるアクションが必要なのです。
トレーニーが教えた技術や動き方を元に行動の幅を広げられているか、組織が同じような問題に直面した時にリーダーではない誰かが舵を切って解決に進めるか、これらのサイクルこそが育成のゴール状態なのです。



最後にまとめです。


育成のゴール状態は問題解決ではなく、解決サイクルを機能させられる「バトンタッチ」
「バトンタッチ」のためには、指南される側が自走できるような育成指針とアクションが必要


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まだトレーナーやリードエンジニア歴が浅く、学ばさせられることの方が多い日々ですが、組織のグロースのためにも育成についての学びを蓄積していきたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。