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痛みから救われる人がいるかも知れません。
■医療用モルヒネへの誤解
•モルヒネを使ったらがん余命が短くなる
•モルヒネで麻薬中毒や依存症になる
•使っているうちに、効かなくなる
•一度、始めると止められない
•注射で投与されるとつらい
これらは医療用麻薬に対する誤解です。
これらの先入観が強く
治療投薬を拒絶し痛みが強くなり
生活の質が落ちてしまう場合があります。
■医療用モルヒネでがん余命が短くなるのでは?
モルヒネを使用しても、がん余命は短くなりません。
1996年~1997年の651名の末期がん患者を対象としたアメリカ合衆国の研究では、医療用麻薬であるモルヒネの高い安全性と患者の生存期間に影響がないことが報告されています。がんの痛みが取れて、余命にも影響を与えないモルヒネを、拒絶する意味はありません。
■医療用モルヒネでも麻薬中毒や依存症になるのでは?
通常の状態と違い、持続的に強い痛みがあるがん患者さんにモルヒネを使用しても、依存症や中毒にはなりません。
なぜなら、痛みを感じているがん患者さんは脳内がストレス不快情報で過剰興奮状態にあるためです。この興奮した脳や中枢神経は、モルヒネを使用することで不快状態が改善し、脳内のバランスが調整されます。
モルヒネの使用が危険なのは、もともとバランスが取れている正常な脳を持つ痛みのない人が使用した場合です。正常な状態でモルヒネを体内に摂取すると快楽バランスが強化されてしまうため、中毒になると考えられています。前提として、モルヒネを使用する状況が違うことを理解しましょう。
■医療用モルヒネは、使っているうちに効かなくなるのでは?
効かなくなることはありません。一般的な「消炎鎮痛剤」と呼ばれる痛み止めの場合、使用量を増やしても鎮痛効果があがらなくなる「天井効果」と呼ばれる作用があります。この場合は使用しているうちに効きにくくなってしまいます。
しかし麻薬の場合は天井効果はなく、がんの痛み治療では使用量上限はありません。治療中に徐々にモルヒネ使用量が増やすことがあります。この場合も同じ強さの痛みに対してモルヒネが効かなくなったためではありません。がん自体の痛みが強くなった場合に増やすのです。痛みの緩和目的の場合、モルヒネを増量することへのデメリットはないので、躊躇せずに痛みを緩和することが大切です。
通常の場合はモルヒネの使用で脳内の快楽バランスが強くなるために依存が起きますが、がん患者さんの場合はこれが起こりません。
引用参考:副作用の心配は不要? 医療用モルヒネのウソ・ホント