普段あまり時代物は読まないのですが、これは徳川幕府9代将軍家重の話だったので読みました

 

    

口がまわらず、誰にも言葉が届かない。
歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ蔑まれた君主がいた。
常に側に控えるのは、ただ一人、彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫。
だが、兵庫の口を経て伝わる声は本当に主のものなのか。
将軍の座は優秀な弟が継ぐべきではないか。
疑義を抱く老中らの企みが、二人を襲う。
麻痺を抱え廃嫡を噂されていた若君は、いかにして将軍になったのか。

 

 

家重は難産で生まれたため障害が残り(脳性麻痺ではないかという説)、話す言葉を誰も聞き取ることができず、話が通じない苛立ちから荒れた生活を送っていたが、ただ一人大岡忠光が会話でき事態が変わるという話です

 

 

なぜこの話を読もうと思ったかというと、「時の行者」という時代物SF漫画にこの家重と忠光が出てくるエピソードがあってすごく印象深かったんですよね

 

 

 

 

将軍様の跡継ぎでありながら嘲りを受け、弟のほうが次の将軍にふさわしいと思われていることを当の本人がわかっているって、普通なら耐えられないですけど…

 

 

今読むから思うのかもしれませんけど、親の八代将軍の吉宗の苦悩の方もとても気になる…

 

 

過去のお家騒動のせいで将軍は長男が継ぐという決め事があったので、それは守らないといけないが、さすがに誰とも意思疎通できない子を将軍にしてよいのかと苦悩したと思います

 

そこに家重の言葉がわかるただ一人の男が現れて無事将軍に!

 

そんなこと現実的にあるのかな

 

何百年も前の話、真実はどうかわかりませんが、そうだったら救われるという願望もはいっているんでしょうね

 

 

時々横山光輝読み返しますが、何度も読んで結末も全部わかってるのに、初めて読むみたいにおもしろい。天才やなって思います飛び出すハート

 

 

 

 

三国志も横山光輝で理解した私ですウインク

 

 


 

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