今では大型二輪も教習所で取れますが、私が取った時代(何十年も前ですあせる)は教習所で取れるのは中型(400cc)までで、そのあとの限定解除は試験場の一発試験を受けるしかありませんでした

 

その難易度はむちゃくちゃ高く、20回目、30回目で受かったなんて話が当たり前の世界。(合格率は10%ないくらい)

 

私は大学入学と同時に中型免許をとり、HONDAのCBX250Sという250㏄の中でも最軽量というバイクで大学に通っていました

 

 

身長158㎝で400㏄ですら大きくて乗りにくそうと思っていたくらいなので限定解除なんて別世界の話。なのに2年後、突然挑戦したくなったのです

 

同じ大学にバイクに乗る女の子がもう一人いて、別学部だったのでそれほど仲が良いというわけではなかったのですが、バイク仲間ということでお互いさりげなくチェックはしていました

 

ある日、大学構内でバイクに乗る彼女を見かけると、いつものVT(250cc)KATANA(750㏄)に代わってるじゃないですか~!ポーン

 

 

驚いて話を聞くと、大型教習車も置いている教習所に通い練習し、試験場で合格したとのこと…

 

すごいねぇーと心底感心していると、「すごくないよ。練習したら誰でも受かるって!」と限定解除ライダー様の余裕あるお言葉。バイク乗りにとって、この限定解除をした人と中型免許限定の人の間には何か見えない壁があり、限定解除様は中免と一緒にしないでオーラをばしばしと発するのです爆  笑

 

 

その話を聞いた私。「そっかー、頑張ったら受かるのかー」と頭の中はもう限定解除だらけ。悩み続けたある日、「よし試験場に行こう」と決断しました。合格するあてもないのにずるずる受け続けるのは嫌だったので、10回で合格しなかったらあきらめようと決めました

 

限定解除の本試験を受ける前にそれ以前に大体あんたナナハン扱えるんか?試験(事前審査)なるものがあります。

 

当時の事前審査はこんな感じ

 

1.倒れているバイクをおこす

2.センタースタンドをかける

3.8の字にバイクを押しながら歩く

4.元の位置で静かにバイクを倒す

 

男性ならば何の苦もなくできるであろうこれらの課題の中で私にとっての最大の問題は2のセンタースタンドがいくらやってもかからないということでした。(重い、重い、本当に重いアセアセ

 

初めて事前審査を受けたときは20人くらいの受験者の中で女性は私を含め3人。私ともう一人は初めて。もう一人はこの日3回目で、やはりセンタースタンドで落ち続けている人。この彼女は気合の入れ方が違っていて、試験官を待つ間、いきなり腕立て伏せを始めるじゃないですかポーン

 

結果は全受験者の中で初めて同士の彼女と私だけが不合格。腕立て女は合格!その夜からもちろん腕立て伏せをする私爆  笑

 

2週間後、2回目の事前審査でてやぁぁぁ!とスタンドかけの一瞬に全気合をいれると、なんと嘘のようにすんなりとかかったのです!「やったぁ!」と思わず叫ぶと、周りの受験生から「おおーっ!」という歓声と共に拍手までもが…(そんな。本試験に合格したかのようなアセアセ

 

 

結局その日も20人くらいいた中で、もう一人の女性だけがスタンドかからず落ちていました。ものすごく細くてガリガリの男性でも普通にスタンドかけてましたから、本当に男女の力の差って大きいんだなってのは今でもすごく記憶に残っています

 

続く