12/11に行われた

私がダンサーとして参加した

ダンスの公演が

無事、開催され終了しました。

この1ヶ月間は、主催者も私達も

ドイツのコロナ対策に

一喜一憂、右往左往し、

いつ開催中止が出ても

おかしくない状態だったので、

とにかくコロナ対策を怠らない事だけを

重視しながらの練習でした。


ロックダウン解除後の6月中旬、

本来は11月開催予定だった公演を

12月開催でやろうと思っているが、

みんなはどう思うかと聞かれた時、

全員一致でやろうという事になりました。

もちろん踊りは、

何一つ終わっていないゼロからのスタート。

いつも通りには

いかない部分もあったりしましたが、

今できる最善の方法で

公演は作り上げられていきました。


そして仕上げに取り掛かる全体リハを

通常なら5、6回する事になる

公演1ヶ月前の11月...

ご存知のように

ドイツのコロナ新規感染者が急激に増え、

なんとなくいやーな空気が

立ち込み始めました。

ここで決断したのは、

ダンサー全員がワクチン接種を

終えてはいるが、

全体リハでは人が集まりすぎるし、

ここで万が一、コロナが出てしまった場合、

全員が数日間の隔離生活に入る事に

なってしまう可能性のリスクを考えると

全体リハを減らして、

グループリハを続ける事、

そしてリハに来る際には、

スーパーで売っている自分自身で出来る

コロナテストキットで検査をしてくる事が

決まりました。


そして11月下旬...

ドイツのコロナ対策強化方針が

2G、2G+になりました。

今までは3G。

これはワクチン接種者、

コロナ回復者はすべての施設の使用可。

そして非ワクチン接種者は

コロナ陰性証明書の義務付けが適用され、

これに属するすべての人が

自由に買い物へ行ったり、

スポーツ施設や劇場へ

行くことができました。

対策が一段階上がった2Gでは、

スーパー以外の商店、

スポーツ施設や公共交通機関等では

非ワクチン接種者の使用は禁止され、

ワクチン接種者とコロナ回復者には

証明書の提示が義務化されまし、

劇場やこの時期、各地で開催される

クリスマスマーケットは2G+。

これはワクチン接種者とコロナ回復者の

コロナテストの陰性証明書の提示が

義務付けられました。

簡単に言えば、2Gと2G+は、

非ワクチン接種者向けのロックダウンで

ワクチン接種を加速させる為の規制です。

これによって各地の

クリスマスマーケットは

開催中止が相次ぎました。

私の職場も同様の2Gになり、

16歳以上の生徒さんは、

ワクチン接種者のみ参加可

という事になりました。

私の場合、12歳以上の生徒さんが

ほぼ全員ワクチン接種済み、

16歳以上では全員が

ワクチン接種済みでしたので、

この規制によってレッスンを

受けることができない子がいません。


話を戻します...

公演は、収容観客数の半分のチケットが

売り出され、主催者にとっては

利益は無に等しかったと思います。

それでも今、公演をする事に

とても大きな意味があったと

私は思っています。

この2年間、芸術文化方面の

締め出しのようなコロナ規制。

私達がやってきた事は

人々にとって無意味な存在なのだろうかと

自問自答する日々...

いろんな感情が入り混ざって、

公演1週間前あたりから

なんだか心がザワザワする感覚があり、

変だなと思っていました。

緊張とは違う何かがありました。

リハ終わりに決まって始まる

with コロナ公演と

最近のコロナ禍ドイツどうなのよ論争。

ただ何故かみんなの意識が

いつもよりとても強く、高く、

一致団結感は凄くありました。


公演当日は、

早朝に予約をしていた

コロナテストにも行って準備は万端、

公演中ももちろん舞台以外では

マスクをするを徹底していました。

劇場に入る時間も通常よりも早く設定されて、

このテストの陰性証明書の

確認作業もありました。