あ。
今さら思い出したけど、わたし
31歳で死ぬんだった。
占いに全く興味のないわたしが
10年くらいまえに連れられて
『3ヶ月待ちの占い師』の元へ
行ったときの話。
わたしを指差して開口一番、
『あなた片親ね。私にはわかるわ。』
いいえ違います。
『だけど両親は不仲でしょう?
私にはわかるのよ〜』
いいえ。昨日も夫婦で一緒に
お風呂入ってました。
そんなわたしの言葉は無視して
淡々と続ける占い師さん
『貴女は水商売ね〜』
いいえ違います。
最初にここまでハズされると、
もはや占ってもらう気にもなれず。
だけど話のタネにはなるな、と
笑いを堪える幼なじみを横目に
喜怒哀楽の激しいわたしが無で
やりすごす。
『最後に占って欲しい事はある?』
別にないです。
『じゃあ時間外だけど最後に私から
ひとつだけ。
20代のうちは良いけど、30になっても
今の生活を続けていたら……
貴女31歳で死ぬわよ!』
今の生活がどんなんだかは知らんけど
31歳と数年過ぎてるけど生きてるよ。
言われるまですっかり忘れてたよ。笑
やっぱりわたしは占いは信じない。
