フランス西部のアングレームで開かれた「第45回アングレーム国際漫画フェスティバル」
(25~28日)で、漫画家の楳図かずおさん(81)の作品「わたしは真悟」が、
永久に残すべきだと認められた漫画に与えられる「遺産賞」を受賞した。
同フェスティバルは欧州最大級の漫画祭で、日本人の同賞受賞は、水木しげるさん、
上村一夫さんに次いで3人目。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180130-00000067-mai-soci
というわけで、遺産賞受賞記念で今回、一部加筆で再掲載です!
(hiko)
823 :本当にあった怖い名無し:2013/10/10(木) 20:35:07.22
楳図かずおの漫画から
子供が生まれたばかりの夫婦の元に全身黒づくめの男が訪れる。
男は自身を死神と名乗り、鞄から水晶を取り出して見せた。
「今なら間に合う。その赤ん坊を今すぐ殺しなさい。でないと・・・」
水晶には、年老いた夫婦を殺そうとしている傷だらけの男が映っていた。
いきなりのことに憤然とした夫婦は、その男を病室から叩き出した。
そして、深い愛情を注いで育てるよう心に誓った。
数十年後、子供は立派なサイコパスに育った。
恋人を惨殺し、指名手配されて、傷だらけになった子供を、かくまおうとする夫婦。
だが、猜疑心の塊のような子供は両親を信用せず、殺害してしまう。
死ぬ瞬間、父親の脳裏に病室での光景がよぎる。
あの時殺しておけばよかった・・・
「いかがですか?未来の光景は」
そう言うと男は水晶を鞄に戻し、赤ん坊の顔に手を当て、部屋から去った。
>>823
『嵐の一夜』だっけか。補足。
子供が生まれたばかりの夫婦の元に、小汚い身なりの男が現れ、
夫婦に「今すぐその子を殺しなさい」と命ずる。
「その子は世間を震撼させる悪党になるのです」
勿論そんな言葉など信じない夫婦に、男は穴の開いた木箱を渡し、覗くように促す。
男を叩き出し、平和な生活が続く。
すくすくと成長していく息子だったが、幼い頃から生き物を殺す悪癖があった。
幼児期の残酷性だと済ませる夫婦だったが、時は流れ、息子は家出してしまった。
それから数年後の嵐の夜、凶悪な顔つきの男が夫婦の家に入り込む。
彼こそが息子の成れの果てであり、全国的に指名手配を受けた猟奇連続殺人犯だった。
変わり果てた息子を受け入れられず、警察に連絡しようとした夫婦は
息子に惨殺されてしまう…。
「どうでしたか? これがこの子とあなたがたの未来なのです」
男の声にハッと我に返る夫婦。
現実の世界ではほんの数秒しか経っていなかったのだ。
男は眠る幼子の枕元に身を屈めると、その小さな口を覆い、殺害する。
「では…」
木箱を抱え去っていく男に何も言えぬまま、夫婦は身を寄せ合うのだった。
窓の外では嵐が吹き荒れる…
という理不尽系な話。
楳図先生の漫画は人間の真理をついてるし・・・。
「おろち」は今読むと深いし、「漂流教室」は凄いとしか言えんわ。
「漂流教室」は全巻持ってます、あのラストは余韻が深いというか・・・。
映画「漂流教室」主題歌