くろ：ぼくはね、きみとこうしてはなしできるだけでもうれしいんだ
くろ：でもね、もうだめなんだよ。からだがうごかないの
くろ：まわりをよくみてなかったぼくがわるいんだよ。
きみはなにもわるくないよ
え、何この空気。マジで車にはねられたのか？
だとしたらコイツマジで死にそうなのか？
え？え？
男：・・・本当に轢かれたのか？
くろ：ぼくはうそはいわないよ
嘘だろ・・・。俺のせいか。俺が悪いのか。
俺がコイツを傷つけるようなことを言ったから・・・
男：・・・お前今どこの病院にいるの？今から行ってもいいか？
くろ：びょういんとかじゃないよ。いいんだ、もうだめっぽい
男：なんだよそれ・・・
くろ：ぼくのさいごのねがい・・・だれかかなえてくれるかな？
男：最後とか・・・やめろよ。今すぐ病院に行けよ！
きっと助かるって！今どこだ！？
くろ：ぼくね、できることならあのゆきのふったひ・・・
きみとはじめてはなしたひにもどりたいんだ
男：人の話聞けよ！
くろ：それでね、きみのいえにいって、あのこうえんにいっしょにいくの
くろ：そんでね、こんどはちゃんといっしょにゆきのうえをはしるんだ
くろ：そうすればきっとこんなさいごにはならなかった
くろ：きみとぼくはきっとさいこうのともだちになれたとおもうんだ
男：今からでも遅くねぇだろ！救急車呼ぶから場所教えろって！
男：今日はクリスマスだぞ！死ぬとか縁起でもねえ！
くろ：くりすます・・・そうか。さんたくろーす・・・
ぼくのねが・・・・・・・・
男：おい・・・おい。返事しろ！
・・・・・・・・・
男：なんとかいえよぉぉぉ！
・・・・・・・・・・・
続く。
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