【怖い話】少しだけ小学生の頃の怖い話をする 2 | Let's easily go!気楽に☆行こう!

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映画、写真、B級グルメ、格闘技、そして少しばかり日常を語る雑記帳です。


「人って普通どこに顔があると思う?」

予想してた答えと違ったので多分素っ頓狂な顔をしていたと思う

てっきりこの教室中に幽霊がいるのだとかそういうオカルトチックな

話になるのかと思った

なんだただの不思議ちゃんか、と安堵した


「えーと首の上?正面?」


「そう、首の上よね?」


「首の上だよ?」


「じゃあいくつあると思う?」


「ひとつだけど」


「ぶーハズレ」


「え?」


「正解は二つ、ふたつあるのよ」


この時の彼女の表情を俺は今だに忘れられない

俺の顔色を伺いながら何かに恐怖し俺を試しているような顔を




26: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 01:13:09.97 ID:gbRGp26z0.net

顔はねふたつあるのよ。人間にはふたつあるの、君にもふたつある。

何言ってるの?わけがわからないよ。

そう?じゃあちょっと待って。

そういうと彼女は教室を見渡した


ああ、あそこ右端の前から二番目の子を見てて。

高橋のこと?

ごめん名前は知らないの、いいから見てて。

そう言うとしばらくして彼女が椅子から落ちて泡を吹いて

倒れた(ひきつけ、という病気持ちだったらしい)

彼女は俺の方を向いて


ね?

と満足そうに笑った

俺は物凄く怖くなりここから逃げ出したくなった

き、君がやったの?

彼女は驚いた表情をして

まさか、そんなことできるわけないじゃない。と言った

じゃあどうして分かったの?


だから言ったじゃない、顔が見えるのよ。



さっきよりも冷や汗の量が多くなった




28: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 01:24:30.34 ID:ZBn8FgkU0.net

気になります
おもしろいです




29: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 01:25:00.00 ID:gbRGp26z0.net

君にもうっすら見えてると思ったんだけど勘違いだったのかな?

と言って彼女は少し不機嫌になった

見えるってなにが!少し強めに言った

だーかーらー


そう言うと彼女は説明をはじめた


人間にはね顔がふたつあるの

ひとつはこれ!と彼女自身の顔を叩いた

そしてもうひとつはここ!と指を刺したのは後頭部だった


それ後頭部だよ?


そう、後頭部。みんなはそう思ってるよね。

でもあたしはちょっと前まで知らなかったの。


なんだか分かったようなわからないような気がしてムズムズした

あたしの不登校の理由がこれなの

他の人にはみえてないってわかったら途端に怖くなったのよ。


ちょ、ちょっと待ってその顔ってのはこのえーと、この!顔

と一緒なのといいながら自分の顔を叩いた


違うわ

後ろの顔はねあんた達の心を映すの

具合が悪かったり怒ってたり悲しんでいたり隠し事をしていたり

嘘をついていたりすると表情ですぐ分かるのよ

俺は心底彼女に恐怖した

彼女は少し寂しそうな顔をしながらその日は早退した




31: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 01:30:47.55 ID:SO/kHwha0.net

パンツはいた



32: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 01:37:17.70 ID:oVafjHGC0.net

>>31
寒かったな



33: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 01:37:17.96 ID:gbRGp26z0.net

俺はそのことをすぐさま他の友達に話した

まじめに聞いてもらえなかったがミミってきもちわりいなーという話だけが

先行してしまって次の日学校に行くと黒板に

ミミは嘘つきで気持ち悪い俺くんの気をひこうとするなブス

と書いてあった

俺はやっちまったと思いながらも近くの友人にミミは?と聞いた

さっき青い顔して出てったよ。

なんていうか目を押さえながら叫んでたなぁ流石にあいつらやりすぎだぜ。

そういいながらこいつは笑っていた

後頭部にまわりこんでみてもやはり分からなかった

俺はお前ら最低だ!と吐き捨て黒板を消した後すぐに教室を飛び出した



最低なのは俺だ分かってる悪いのは俺だけど

あいつらもあいつらだ!と思った

ミミは学校にはもういなかった

途中で担任に会ってミミを見なかったか聞き、自分のしでかしてしまったことを

懺悔してこっぴどく叱られた

なかなかスパルタな先生ですぐに先生と謝りに行くぞ!

と俺を車に乗せてミミの家に向かった




34: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 01:43:44.02 ID:v/QKdtzZ0.net

小学生の頃だし言うなって言われても誰かに言いたくなるよな



35: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 01:44:10.52 ID:gbRGp26z0.net

ミミの家は木造建築の古い家で山の中にあった

先生はすぐさま車から降りてミミの祖母(両親は仕事でいなかった)に

ことの事情を説明した

先生には大事な部分は隠して俺が全面的に悪い噂を流したとだけ

伝えていたのでここでもミミの祖母にこっぴどく叱られた

俺はひたすら謝ったが帰れ!と一喝されたが足早と家の中に駆け込みミミを呼んだ

この時後ろから祖母に棒で殴られて本気で泣いた

祖母は怒り狂い先生は祖母を止めなんとも変な絵面だった

そのうち奥の部屋からミミが出てきて

俺君だけあたしの部屋に来て。と言った

俺は半泣きで彼女の部屋に入った




>>35


それで?なんでみんなに言ったの?

少し泣きそうなそれでいて怒っているような変な顔をしていた

理由はないんだけどなんとなく言っちゃった。


彼女はベッドに身体を勢いよくあずつけて唐突に泣き出した


ど、どうして泣いてるの?

近くに駆け寄って彼女の横に座った


怖かったの、すごく怖かった

みんな笑ってた

心配してくれてるように見える女の子も勉強してる子ももちろん黒板を

書いた奴らもみんなみんな笑ってた

それも嫌な笑い方なの、嫌な笑い方なのよ

と言いながら俺を責めるように泣いた

その時何故だか分からないが手を握ってあげた

彼女は最初びっくりした様子で一度泣きやむようなえづくような

微妙な反応をとったあと深く握り返した




38: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 02:03:18.18 ID:gbRGp26z0.net

>>37

それから小学校を卒業するまでミミは学校に行かなかった

俺は学校帰りに毎日ミミのところに言って色んな話をした宿題も

持って行ったが分厚い本のようになって部屋の隅で埃を被っていた




ミミと話して沢山のことが分かった

まず一つ目は人間にはふたつの顔があること

この顔はおそらく守護霊か先祖であるという結論に至った人間以外の

顔であることはまずないらしい

顔の特徴は様々で普通の顔と大差はなく夕方過ぎの明かりが当たっているような

暗めの色とのことだった

もうひとつ驚いたのは彼女は目が悪いのにその顔だけははっきりと見えるらしかった

ちなみに俺の後ろにある顔の特徴を聞いたが教えてくれなかった

なんで教えてくれないのか問いただすと

もしそれがとても恐ろしい顔だったりしたらあなたはどうするの?

一生その顔があなたにつきまとうのよ?つまりそういうことよと一蹴された

彼女の誤算はそう言ったことで俺のイメージは恐ろしい顔に定着してしまったことだ





39: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 02:07:36.47 ID:oVafjHGC0.net

自分の後ろの顔が気になる



40: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 02:15:49.85 ID:eJudkNFL0.net

涼しくなりましたね



41: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 02:16:17.53 ID:gbRGp26z0.net

ふたつ目は

幽霊は実際にいるとのこと

ホラー映画のような幽霊は少なくて多くは普通に生活しているのだそうで

つまり死んだことを理解していない者が大半

ここで一番鳥肌が立ったのは会話もしているということ

会話の相手は後頭部の顔らしい


何を話してるのかは全く分からずテレビのミュートを想像してもらえると助かる


3つ目は

後ろの顔に何かが起こるとその人の身体に影響が出るとのこと

例をあげると心霊スポットなどに行って霊を怒らせて死ぬなんて

話があるのは知っていると思う

あれは霊が呪っているわけではなく後頭部の顔を殺しているのだそう

なんでこんなことを知っているのかというと実は霊感が強いのは

彼女だけではなく彼女と母親と兄貴が強いらしい

母親はミミと同程度で兄貴は会話すらも雑音だらけだか少し聞き取れる

それは夜になればなるほど色濃くなる

なぜ夜に強くなるのかと聞いたところ

幽霊が出る時間って何時だと思う?


えっと、、、深夜?


そういうことよ、らしい

つまり人間は生前に幽霊の強い時間幽霊が現れる時間というものを

誰しもが持っていて死後それが顕著に現れるらしかった




42: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 02:30:43.15 ID:gbRGp26z0.net

彼女は結局中学も大して行かずに実質小卒から通信高校に通い大学は

同じ地元の大学に通った

サークルはオカルト研究会

その歳になる頃にはどっぷりと浸かっていた

他の人にはない霊感を持っている友人がいるというものがみんな偽物を

持っているなかただ一つの本物を持っているかのような優越感に俺を浸らせた

なんでも厳密にはみんな偽物というわけではなく自分達が物凄く強いのだそうで

母親の血が凄い血統らしくミミの霊感は遺伝だそう

そんなこんなをしているうちに大学2年の時に異変が起きた


その時できた彼女と山の中でカーセックスしていた時のことだ

お互いに気分が高揚し愛撫を済ませていざ本番という時に運転席側の

窓から男がコンコンとノックをした

俺は羞恥心でいっぱいになりながらも彼女を自分の胸に埋めて

すみませーーんと顔を真っ赤にして言った


だが男は無表情のままノックを続けている

いい加減にしてくれと思った

彼女が辛抱たまらなくなったのか

顔を後ろに向けたまま何なの一体?もういった?と言ってきた


俺はまだいるよはずかしーと言って彼女に抱きついた

その時彼女が俺を叩いてもう行ったみたいだよと言った

俺はキスをしてからその窓を見た





まだそこには男がいたんだ




43: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 02:37:42.94 ID:gbRGp26z0.net

全身に冷たい悪寒が走った

今まで自分は安全マージンをとって心霊スポットなら幽霊やらを楽しんでいたのだ

つまりは相手が絶対に干渉できないエリアから楽しんでいたのだ

それが急激に崩れたことに恐怖した


彼女にもう一度確認する

本当にいないの?


やめてよー、そうやって怖がらせる気でしょ。

わかってるんだからねーここ心霊スポットでしょ?もうやだー

と本当に見えていないらしかった

俺は俯きながらなるべく窓を見ないようにして彼女に帰ろうと言った

急にどうしたの青い顔してと言われたが笑顔でお腹が痛いと言って

なんとか帰り支度を整えた

エンジンをかけるとノックの音は次第に大きくなった

運転は彼女だったので早くお願いと催促した

キスしてからね、などと悠長なことを言ってきたがここで焦っては

帰れなくなる気がしたので優しく一つキスをした

ノックの音から叩くような音に変わった

窓が割れると思ったほど強く叩かれた

そこでようやく彼女が車を出しことなきをえた

彼女の反応から叩く音すら彼女には聞こえていないようだった





44: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 02:37:54.91 ID:oVafjHGC0.net

見てる




俺はすぐさまミミのところに行った

するとミミは血相を変えて叫んだ

どうしたのかと聞くと

顔がー、顔が傷ついてる!何をしてきたのよ!と言って慌てふためいていた

その後俺はふらふらになって倒れた

気付いたら俺は彼女の実家で寝ていた

目を冷ますと彼女の母親が俺を見て微笑みかけてくれた

よかったー、と言った後すぐさま怒鳴られた

何を怒られたのかは覚えていないとにかく悪い幽霊のいそうなところには

もう行くなだとか色々極めつけはミミとはもう関わるなとのことだった

どうしてそのようなことを言うのかとたずねると

君はあの子と関わりすぎることで霊感が宿りはじめてる

もともと君は霊媒体質って言って物凄く幽霊に認識されやすい身体なのだと言われた

幽霊はこちらと同じように通常俺たちのことが見えないらしい

見えるのは人間に強い悪意のあるもの、執着のあるもの俗にテレビに

放送されるようなものだそうた




46: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 02:52:08.34 ID:gbRGp26z0.net

ただ例外があって霊媒体質の人間は幽霊に認知されやすいそう

悪意があろうがなかろうが関係なく認知されるようになればおそらく

顔を傷つけられて間違いなく死ぬと脅された

そうしてミミにも泣かれ

今日から一切関わらないことを誓った

ミミにさよならと告げた精一杯の感謝と思い出を込めて

ミミは俺を後ろから抱きしめて泣かないでと言った

俺は泣いていなかった

後ろの顔が泣いてしまっていたのだと思う

そうしてそれから一切彼女達とは関わっていない






47: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/06/07(土) 02:53:14.80 ID:gbRGp26z0.net

終わり

読んでくれてありがとうな

人は変わらないもので絶対話すなと言われていたのにまた話してしまった