今回でこの記事の掲載は3度目になりますが
初めての方も、すでに読まれた方も
もう一度お付き合いください。
なお記事にあるストーリーは白黒版のテレビ放送を
起こしたものですので、ご了承ください。
(hiko)
僕(hiko)が当ブログでお気に入りの記事を10個あげるとしたら、
そのうちの一つは必ずこの記事上げるだろうと思うほど、大好きな記事です。
改めて見直してみたら、掲載動画が削除されていたので、別の動画
(同じ内容ですが、前回は白黒、今回はカラー)を貼り付けました。
また、記事の中のセリフは「白黒バージョン」から起こしたものですが
前回記事のままにしておりますので、今回のカラーバージョンと
セリフが必ずしも一致しているわけではないので、あらかじめ。
今では放送が終わった日本テレビ「不可思議探偵団」で、
開かずの金庫を解錠するコーナーがありました。
頑丈な大金庫。
その中にはどんなお宝が眠っているのか!?
しかし解錠のプロが開けてみたら
中はカラッポだったり、中身が大したものじゃなかったりでしたが、
もし!
金庫の中にあるものが
命に関わるものだとしたら
あなたは、気楽に解錠されるのを
待っていられるでしょうか?
映画「ソフィーの選択」では
ヒロインのソフィーが悲しい選択をする物語でしたが、
今日は赤塚不二夫原作の「おそ松くん」で、
「もっとも印象深いエピソード」として
知られる「金庫破りはやめた!」を
ご紹介いたします。
できれば、この後に掲載する動画(アニメ)を
ご覧いただきたいところですが、
このブログを携帯からお読みいただいている方にも配慮して、
ちゃんとラストまでわかるようにしてあります。
さてさて、どんな話しなんでしょうか・・・・。
元・金庫破りで、その世界で名をとどろかせた男、
チビ太が出所した。
「二度と金庫破り、するなよ!」
門番から声をかけられたチビ太は
「わかってらい!」
チビ太は「今度は真っ当な人間として自立するんだ。」
口に出さなかったが、心の中ではそう固く誓って
町へ向かっていった。
町へ途中、チビ太を呼び止める一人の男。
「親ブン・・・」
金庫破りをしていた頃の子分のハタ坊だった。
ハタ坊はチビ太が出所したら、また一緒に金庫破りをするんだと
金庫破りの道具を大事に取っておいたのだ。
「親ブン、また金庫破りに精を出そうジョ」
「俺はもう金庫破りをやらないんだ」

「えっ、だって・・・親ブン」
すると、その様子を見ていた男が木の影から飛び出てきた。
「ウヒョヒョヒョ~」
「あっ、イヤミ刑事!」
イヤミはチビ太とハタ坊の会話を立ち聞きしていたのだ。

「3年前もその前も、キミ(チビ太)を捕まえたおかげで
給料がガバチョと増えたザンス!
キミはまたそのうち、ヤルザンスよ!
キミが金庫破りをやる、そしてキミを捕まえて
ミーの給料がガバチョとあがる!」
しかしチビ太の更正の気持ちは本気だったのだ。
駅-。
チビ太はすがる子分のハタ坊を振り切り
汽車に乗り込み、去っていくのだった・・・。
「オヤブ~ン!」
ハタ坊の目から涙が止まることはなかった。
「親ブンの馬鹿~っ!」
数年後。
チビ太は町で魚屋になって働いていた。
すっかり人気者になったチビ太だったが
その様子を遠くから覘きみる男がいた。
イヤミ刑事だ。
そのことに気づかないチビ太ではなかったが
「俺はもう魚屋なんだ。金庫破りじゃない。」
と心から誓うチビ太であった。
しかし、チビ太の近所で二人の男の子が
金庫の中に閉じ込められる事件が起きた。
頑丈で、金庫破りが難しい大型の金庫に
閉じ込められてしまったのだ。
一刻も早く解錠しないと、窒息で死んでしまう。
金庫の周りでは友達のトト子チャンや
近所のの人が集まるが、どうすることも出来なかった。
その様子を遠くから見守るチビ太。
またそのチビ太を見張るイヤミ刑事。
金庫の周りには泣き叫ぶ子供たち。
チビ太の心の声、
「おれは・・・金庫破りをやめたんだ」
時間が経つにつれ、事態はいよいよ深刻なものになる。
トト子ちゃんは金庫の中の二人に声をかける。
「おそ松くーん、チョロ松くーん!」
それを見て大量の汗を流すチビ太。
そのチビ太にイヤミの声が聞こえるようだった。
『キミは絶対金庫破りをする』
金庫の周りの友達、金庫の中のおそ松たちのお父さんお母さん・・・
ただただ、泣いているばかりだった。
そのとき、
チビ太「・・・僕に金庫を開けさせてください」
「だって鍵はないのよ」
チビ太は手持ちの金具を差込み
解錠にとりかかった。
作業にとりかかるチビ太は
魚屋として楽しかった日々を思い出していた。
そしてイヤミの声がまた聞こえる
『金庫を開けたら逮捕ザンス』
心苦しいチビ太・・・。
そして、
金庫は開いた!
「開いたわ!」
「開いたぞ!」
みんな大喜び!
「おそ松くん、チョロ松くん。
本当によかったわね!」
歓喜と涙の脱出劇だった。
その様子をみたチビ太は、後ろを振り返ると
イヤミの元へ近づいた。そしてイヤミに、
「とうとう金庫を開けてしまったよ。」
チビ太は黙って両手をイヤミに向かって差し出した。
イヤミ「何のことザンス?」
チビ太「月給があがるよ」
イヤミ「月給?ミーはチミのことを知らないザンス」
イヤミは後ろを振り返るとそのまま立ち去った。
そのイヤミの後姿をみてチビ太は涙を流したのだった。
翌朝ー。
チビ太はいつものように魚屋を開けた。
すると、そこにはボロボロになったハタ坊がいた。
ハタ坊「親ビン、ずいぶん捜したジョ~」
チビ太「僕が魚屋で働いているのがよくわかったね~」
ハタ坊はチビ太が金庫から子供を救った話が新聞に
出ていたのを知り、それを手がかりにチビ太を見つけたのだ。
ハタ坊は泣きながら、
「ウワ~~ン、僕も親ブンと一緒に働きたいジョ~!
このままだと僕、死んじゃうジョ~・・・」

「わかったよ、ハタ坊・・・もう、何にも言うな」
ここでチビ太はイヤミ刑事の前で金庫を開けたことに続く
第2の決断をするのであった。
パソコンから、このブログをご覧になっている方は
どうぞこの後の動画をぜひご覧ください。
携帯からお読みくださっている方には・・・
大サービスです♪
この後の展開をコメント欄に
『この後の展開』と
題して続きを書いておきますから、ご安心を。
ふっ、俺ってヤツは・・・
できれば動画で最初から全部ご覧いただきたいのが
僕(hiko)の希望です。
お時間があおりの方は、ぜひご視聴ください。
さあ、お楽しみください☆
◇チビ太の金庫やぶり 前編
◇チビ太の金庫やぶり 後編
◇この物語は、O・ヘンリの短編「よみがえった改心」をもとに
作られた漫画(アニメ)おそ松くんの1エピソードですが、
この「おそ松くん」のほうがずーっと素晴らしい出来となっています。
(hiko)
<【アニメ】 チビ太の選択 【漫画】 終わり>
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