時期は四月。
外は珍しく雪が降っていた。
ある地方の由緒正しい旧家の『離れ』で“密室殺人”が起った。
離れの門にも錠もかかっており、庭には雪の上に足跡一つ無かった……。
犯人はどこから来てどこへ消えたのか。
事件のあらましは、こうだ。
昭和12年(1937年)11月25日、
岡山県の旧本陣の末裔・一柳家の屋敷では、
長男・賢蔵と久保克子の結婚式が執り行われていた。
式には一柳家から賢蔵の母・糸子、三男・三郎、次女・鈴子、
分家・良介と久保家から克子の義父・銀造が顔を揃えていた。
式は、鈴子が琴を披露するなどして、何事もなく終了した。
その夜遅く、屋敷内に只ならぬ悲鳴と、激しい琴の音が響き渡った。
銀造らが夫婦の寝室である離れへ駆けつけると、
夫婦が布団の上で血塗れになって斃れていた。
庭の中央には血に染まった日本刀が突き刺さっており、
周囲には足跡一つ残っていなかった。
また、三本指の人間が犯人であるらしい痕跡が残っていた。
にもかかわらず、周りに降り積もった雪のために、
離れは完璧な密室状態と化しており、
そこには犯人の逃げた痕跡が一切なかった。
警察による捜査の結果、前日の夕方、怪しい三本指の男が訪れ、
賢蔵に手紙を託したこと、
それを見て彼が顔色を変えたことなども判明し、
古い怨恨の存在が示唆される。
さらに、駅前でその男が一柳家の所在を訪ねたことは
その前に家人が知っていたことだった。
そのため、三本指の男の行方が注目されるが、
その日以降の足取りが全くつかめず、捜査は暗礁に乗り上げる。
銀造は独自の捜査のために探偵・金田一耕助を呼び寄せる。
『本陣殺人事件』
それまで日本家屋では不向きとされていた密室殺人を
戦後初めて描いた作品として知られます。
今までに映画で2本、テレビドラマで3作品が制作されている。
犯人はどこから来て、どうやって脱出したのか。
この話を小説・映画・テレビなどで未見の方は
横溝正史原作の『本陣殺人事件』か、

高林陽一監督、中尾彬(金田一耕助)主演の映画
『本陣殺人事件』がお勧めです。久保克子役の水原ゆう紀が
とても綺麗です。

で!
終わる普通のブログじゃありませんよ!
犯人の行方は明かしませんが、
この密室殺人のトリックを検証した動画があります。
くれぐれも!
原作・映画・テレビで未見の方は
絶対に、
絶対に!
見ちゃダメですよ!
本当に見ちゃダメですからね♪
本当に!
未見の方、今なら戻れますよ・・・。
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