いつまで待っても出てこない。
一緒に来た夫や彼氏、友人が店員に尋ねても、
「そんな客は来なかった」と帰されてしまい、
女性は結局そのまま行方不明になってしまう『オルレアンの謎』。
ひとりMMRのhikoさんが、
今回は、この謎に迫ります!
(; ・`ω・´)
1969年5月ごろ、
パリの南方100kmほどのところにある、
当時人口十数万人の地方都市・オルレアンで、
この街にあるブティックで、女性が消えると言う噂が流れました。
若い女性がブティックの地下にあるという試着室に入ると、
催眠性のある薬品を嗅がされたり薬物を注射されたりして、
前後不覚になったところを誘拐され、
外国の売春宿に売り飛ばされていくというです。
そして、そのブティックの数が5軒とも
6軒とも言われ、それらの店に全て共通するのが
ユダヤ人が経営するということでした。
この事件ですが、行政も警察もそのような被害を確認していませんでした。
つまり、実際にはそんな事件は発生していなかったのです。
ならば、なぜこのような噂が生じて社会に広まっていったのでしょうか。
フランスの社会学者エドガール・モラン(ユダヤ系スペイン人)の調査により、
この話は完全な事実無根の作り話であったと結論されたのです。
なぜ、ユダヤ人の店だったのか。
この事件(話)の出どこが不明のため、詳細はわからないものの
誰か反ユダヤ勢力によって流されたというのが、
もっぱら有力な説とされています。
民衆はユダヤ人に敵意を示し、
暴動寸前の事態となるところ、
「この噂は反ユダヤ主義者の陰謀だ」
と新聞が報じると事態は鎮静化に向かいました。
しかし、そのことで今度は
「娘をさらうユダヤ人」から
「悪質なデマを流す反ユダヤ主義者」に
”敵”が変わってしまったのです。
これは、この報道が事態を鎮める為に作られた
『対抗神話』である可能性が指摘されています。
もう一つ、この都市伝説の出どことして
『母親や女教師などが、少女たちの性への芽生えを抑圧しようとした』
のではないかとも言われています。
一気に広まりを見せようとしたこの事件も
数週間で急速に沈静化したようです。
この『オルレアンの噂』という都市伝説は、
世界中に広まり、日本では『だるま女』の
原型となったとされています。
僕は『だるま女』の元ネタは
『西太后』だと思っていたんですけどね。
セイタイゴウ、コワイ・・・。
ちなみに、この『オルレアンの噂』ですが、
携帯ゲームにあるんですよ☆
まさしく『オルレアンの噂』をモチーフとしたアドベンチャーゲームで、
主人公は、とある国に旅行中の姉妹、京子と麻美。
立ち寄ったみやげ物屋で何者かに捕らわれ意識を失い気がつくと、
そこには巨大な地下室があり、
大量のマネキンと化した女性たちが・・・!
脱出を試みる姉妹を襲う恐怖と、手に汗握る緊張感!
次々迫られる決断の場面。
あなたは無事に日本へと帰ることができるでしょうか・・・。
◆『オルレアンの噂 闇に消えた姉妹』
配信サイト名:ゲーモバ
対象機種:3G端末(海外製機種および一部端末を除く)
情報料:315円(税込)/DL
ジャンル:アドベンチャー
アクセス方法:[Yahoo!ケータイ!]→[メニューリスト]→
[ケータイゲーム]→[ゲームパック]→[ゲーモバ]
携帯ゲームは『歪みの国のアリス』以来、
やってないな~。

※2010年11月17日の記事の再掲載です。
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