3ヶ月ほど前、金縛りに会いました。
金縛り自体は以前から何度も経験しているし、
科学的にも解明されていることから、
それほど恐ろしくはありませんでした。

金縛りの時間は大体一分あるか無いかなので、
いつものように壁に掛けてある時計を見ながら
ぼーっと待っていました。
しかし、その日はいつもと違っていました。
1分2分たっても金縛りが解けないのです。
かなり焦りました。
心の中で必死にお経を唱えながら早く解けてくれ、
と祈っていました。
すると声が聞こえたんです。男のかすれたようで、
それでいて妙に響く声でした。
いよいよヤバイと思い、半泣きになりながら
必死で神様に祈っていました。
多分少しちびってました。
『ババア・・・』
『ババアが・・・』
男(?)はそう言っているようでした。
恐怖もピークに達し、気を失ってくれたらどんなに楽だろうと思いました。
男の声はますますはっきり聞こえてきました。そして男はこう言ったんです。
『ババアが若返りました・・・』
一瞬意味が分かりませんでした。
恐怖も収まってきて男の言葉を理解すると、爆笑してしまいました。
翌日、友人に話してもネタ扱いされ、からかわれてしまいました。
あれは何だったのでしょうか?ババアが若返ったとは一体・・・?
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