【怖い話】猿の手(※再掲載) | Let's easily go!気楽に☆行こう!

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映画、写真、B級グルメ、格闘技、そして少しばかり日常を語る雑記帳です。

『猿の手』というイギリスの小説を

知っていますか?

三つの願いを叶える『猿の手』を譲り受けた

ホワイト夫妻に起こる不思議な話です。



ホワイトさんは知り合いから魔法がかけられた

という猿の手を手に入れます。

その猿の手は3つの願いを叶えると

言い伝えられていますが、知り合いからは


「どうしても願掛けをしなければならないのでしたら、

せいぜい分別を働かせることです」



と忠告を受けます。


猿の手を手に入れた夫妻は、一つ目の願いとして家のローンのため

200ポンドが欲しいと願いました。

すると翌日、

息子の会社から連絡が入り、

会社で息子が工場の機械に挟まれて

死亡したという内容でした。

会社は賠償責任も認めない代わりに

補償金として200ポンドを支払いました。


最愛の息子の事故死という形で、

200ポンドを手に入れるという願いが

叶ったが、ホワイト夫妻の失ったものは

あまりに大きく、

嘆き悲しむ夫妻は2つ目の願いとして

死んだ息子を生き返らせるということを

思いついたのです。


「死んだ息子を生き返らせたまえ!」



その晩、誰かがホワイト夫妻の家のドアをノックします。



ドンドン!



気のせいか・・・


すると




ドンドン!



「息子が生き返ったんだわ!」


母親は玄関に向かおうとします。


しかし、その前にホワイトさんが立ちふさがります。

ホワイトさんは不吉な気配を感じていたのです。




ドアの向こういるのが、もし息子なら

事故にあった時の姿かもしれない。





ドンドン!





しかし母親はホワイトさんを振り切り

玄関に向かいます。


ホワイトさんはすぐに部屋に戻り

猿の手を必死に探します。


玄関のチェーンをはずし、

かんぬきを抜こうとする母親。


猿の手を見つけたホワイトさんは

すぐに3つ目の願いを唱えました。





激しく叩いていたノックの音が突然消え、

母親がドアを開けると

冷たい風だけが通り抜けたのでした。



THE END










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