【不思議な話】気がつくと目の前に彼女がいた | Let's easily go!気楽に☆行こう!

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気がつくと目の前に彼女がいた

「大丈夫?」

どうやら彼女と話をしている途中でブラックアウトしてしまったみたいだ。

彼女との会話は記憶から抜け落ちていた、彼女は驚いた様子もなく僕を見ていた。

きっと何度も同じようなことがあったんだろう

なのに僕は覚えていない。それが悔しかった

彼女に気持ちを伝えなくては。明日の僕にはできないことだから

「僕は明日にも全ての記憶を失うかもしれない。

だけど僕が君を愛したことだけは絶対に忘れないから」

彼女は驚いたように目を見張っていたが、やがて「ありがとう」と悲しげな笑顔を浮かべた


意識が戻る。目を開くと二人の女性の顔が見えた

一人は彼女だった。良かった僕は彼女を覚えてる

もう一人は僕たちよりも、ふたまわりほど年上であろう綺麗な女性だった

おそらく知り合いであることは間違いないのだろうが、何も思い出すことはできなかった

「この人が誰なのか分かる……?」

彼女の問いかけに僕は虚しく首を振ることしか出来ない

「あなたとすごく関係の深い女性よ。頑張って思い出して」

彼女の言葉で一つの可能性が頭をよぎる。だけどそれは絶対に信じたくなかった

「まさか……母さん?」

彼女が何か言おうとしたが、それを女性が抑えるようにして口を開く

「……ええ、そうよ」

女性は眼に涙をためながらも嬉しそうに微笑んで僕の手を握った。

女性……いや母さんの手は温かかった

「母さんごめん。僕、母さんの顔も……」

僕の謝罪の言葉を聞くと母さんの笑顔が徐々に崩れて、ついにはわっと泣き出した

「ごめん」

僕は謝ることしかできなかった

「違うわ。あなたが覚えてくれていて嬉しかったの」

涙を拭いながら話すその言葉通り、顔をあげた時にはすでに笑顔に戻っていた

その顔は、なぜか顔を曇らせている彼女にどことなく似ている気がした

それがまた僕を不安にさせた。何か大切なものを失った気がしてならなかった

ただ僕にはそれが何なのか知るすべはなかったし、その必要もなかった

どうせ彼女のこと以外は忘れてしまうのだから









277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 03:22:15.89 ID:gSxqdeQq0
>>275
男は意識を失って何十年も経ってる
目の前にいたのは恋人とその娘?



282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 03:27:48.71 ID:Rso5UwenO
>>277
そうなると、ほとんど面識のないはずの
若い彼女がいきなり話しかけるのは不自然じゃないかと



284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 03:29:09.86 ID:jnyNPICB0
>>282
母親ではなく母親の娘?



288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 03:31:38.54 ID:S5xVNy590
>>282
意識を失った時既におなかに赤ちゃんがいて、
成長した実の娘を彼女と勘違いしたなら辻褄あうんじゃね

眠ってる間に何回も娘はお見舞いきてるだろうし



295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 03:35:18.52 ID:Rso5UwenO
>>288
そうなると久しぶりに意識が戻ったことに対して2人の感動が薄くないかな?
それに、それなら事情を説明すれば良いだけのような



299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 03:38:37.56 ID:S5xVNy590
>>295
実は毎日目を覚ましては同じことを繰り返してるのかも
記憶が一定時間しか持たないってわけ

そしたら娘、彼女の感動が薄くても不自然じゃない
毎日同じ反応されてるわけだから




308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 03:47:59.92 ID:Rso5UwenO
>>273の解説します

僕=父
彼女=娘
母=妻です

冒頭のブラックアウトの際に僕は記憶が青年時代へと戻り、
目の前にいる娘を彼女(今の妻)と勘違いしてしまいます
それに気がついた娘は悲しい笑顔を見せ、妻へと報告します

次に目覚めたとき僕は妻の顔を忘れてしまいますが、
妻は僕にショックを与えないように振る舞います
僕は過去に彼女(今の妻)へと現在の彼女(今の娘)にしたのと
同じ告白をしていますが、現在の僕は過去の彼女をすっかり忘れてしまっています
ただそれに気づかず、彼女のことだけは覚えていると思ってる悲しい話です



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