男と少女「今日から貴方が私の彼氏ですか?」6 | Let's easily go!気楽に☆行こう!

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映画、写真、B級グルメ、格闘技、そして少しばかり日常を語る雑記帳です。


男「仕事、休むことにした。一緒に過ごそう』

少女『ほ、本当ですか!?!』

男「ああ」

少女『わーい♪』

男「おやすみ」

少女『はーい。おやすみな―――』

カチッ

男「……」

男「やばいな……すごく、会いたくなってきた……」







――数日後 夜 街

男「お疲れさまです」

「おつかれさまんさ」

男「ふぅー……」

店員「みなさーん!!大ニュースでーす!!

なんと!!このパソコン!!7800円でーす!!」

男「……」

店員「今なら色んな付属品もお付けしちゃいまーす!!」

男「……」

店員「どうですかー!!買いませんかぁ!?!??」

男「……」

店員「あと4台ですよぉぉ!!」

男「……」

店員「どうですかぁ!?!?!」

男「……」

店員「……かってくだしゃい。

この季節、外で働くの辛いんですよぉ」






――クリスマス・イブ 夜

男「……」

カチッ

少女『ハッピーニューイヤー!!』

男「まだだろ」

少女『えへへ……あのぉ、どんなことしますか?』

男「そうだなぁ……」

少女『蜜柑は用意しましたよ?』

男「食べれないだろ」

少女『私は食べます。もぐもぐ……すっぱ!!』

男「あはは……」

少女『……今、幸せですよ、私?』

男「ふーん」

少女『い、や……ふーんって』

男「あ、それより外、雪ふってるぞ」

少女『ええ!?降ってませんよ?』

男「降ってるよ」

少女『嘘だぁ』

男「ホントだって」

少女『そっちだけじゃないんですか?』

男「そんなことないって」

少女『えー?』

男「外出てみろよ」

少女『仕方ないですねぇ……』

男「……降ってるだろ?」

少女『いえ?』

男「おかしいなぁ……」

―――っかでーす!!!

少女『……!?』

男「降ってないか?俺のところは降ってるけど」






男「―――待ってるから」

少女『あ―――』

カチッ

男「これ以上は駄目だな」

店員「はぁ……はぁ……」

男「ありがとうございます。大声張り上げてもらって」

店員「……4台、買ってくださいよ?」

男「はいはい」

店員「もう……で、なんでこんなことさせるんです?」

男「会いたい人がいるんです」

店員「恋人?」

男「はい」

店員「いいなぁ……」

男「クリスマスなのに大変ですね」

店員「この仕事、やめようかなぁ」

男「あ、これ無線ランとかは付属なんでしたっけ?」

店員「そうですよ?もう大サービスです」

男「じゃあ、残り3台も下さい」

店員「他のはすぐに使えるようにしなくていいんですか?」

男「はい。この一台だけでもう十分だと思いますから」

店員「じゃあ、少し待っててください」

男「はい」

男「はぁ……」

男「来るかな……」

男「……」

店員「あのぉ」

男「はい?」

店員「どうぞ。使い捨てカイロですけど」

男「いいんですか?」

店員「手を握る時、手が冷たかったら

彼女さんが可哀想ですからね。

しっかり温めておかないと、ね?」






男「ふぅー……」

男「……」

男(ここまで遠いのかな……?)

男(どれくらいかかるんだろう)

男「……パソコンを使えばどこにいるか分かるか?」

男「……」

男「………」

カチッ

少女『――はい?』

男「……あと、雪は?」

少女『……はい。降ってます』

男「そうか」

少女『……』

男「……今、どこにいる?」

少女『え?自宅に決まってるじゃないですか』






男「そうか」

少女『残念でしたー!!』

男「なにがだよ」

少女『会えるかもしれないんて、甘いですよ!!

外に出るだけで会えるなら、世間狭すぎですよー』

男「そうだな」

少女『ふふ……』

男「俺は今、外にいるんだけどさ。

使い捨てカイロ貰って、手を温めてたんだ」

少女『へえ。そうだったんですか』

男「店員さんにサービスしてもらった。

ほら、パソコンをいっぱい買ったから」

少女『あはは。――って、それ私と同じやつ!?』

男「そう。投げ売りされた」

少女『あちゃー……』

カチッ

男「どうした?」

少女「いえ……私とお揃いにしよって思って、私もそれ買ってたんですよ……すいません」






男「あ……てことは……」

店員「あー!!お二人が恋人だったんですかぁ!?!?」

少女「え……あ、はい」

店員「お二人で5台も買っていただいて、ありがとうございます」

男「はは……」

店員「では、これを」

少女「え……?マフラー?」

店員「今日は冷えますからね。福引の景品なんですけど、差し上げます」

男「そんな……悪いですよ」

店員「いえいえ。アナタは当たりを引いたってことで」

男「じゃあ……ありがとうございます」

少女「えへへ……あったかい」

男「そうだな」

店員「ありがとうございましたー!!よいお年をー!!」





――自宅

少女「どうします、このパソコン?」

男「どうするって……もういらないな」

少女「え……?」

男「もうこうやって触れられるし」

少女「そ、そうですね……」

男「……雪が降ってきたな」

少女「嘘が本当になりましたね」

男「ああ……」

少女「あの……」

男「ん?」

少女「今日から貴方が私の彼氏ですか?」

男「はい、そうです」

少女「むー……やっと聞けた……。

でも、待たされたお仕置きです!!

――私はずっと貴方の彼女ですからね!!」



おしまい。









む~~、この第6話・・・、

途中抜けてるな・・・。

惜しい・・・。

(hiko)