男と少女「今日から貴方が私の彼氏ですか?」4 | Let's easily go!気楽に☆行こう!

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映画、写真、B級グルメ、格闘技、そして少しばかり日常を語る雑記帳です。

――街

店員「大特価!!ノートパソコンが27900円!!5台限り!!!」

男「……」

店員「あ、どうです!?」

男「パソコン用のマイクって何階に置いてます?」

店員「あ、えーと……四階にありますね」

男「どうも」

店員「あの、ノートパソコン、どうですか?」

男「なんで売れないんです?」

店員「わかりません……この型、そんなに悪くはないんですけどね」

男「ふーん」

店員「どうです?」

男「間に合ってます」






――自宅

男「……」

カチッ

少女『べろべろばー!!』

男「……」

少女『……』

男「……」

少女『うわーーー!!!』

男「な、なんだ……?」

少女『もういいです!!わかれましょう!!』

男「なんで?」

少女『だって、私のこと嫌いなんでしょう!?

もういいですよ!!早く閉じちゃってください!!

私達の愛と一緒に!!』

男「意味がわからんな」

少女『ふん……弄ばれただけなんだ……私……』

男「別にそんなことは……まあ、多少面白がって見てたけど」

少女『ほらー!!』

男「いや、ごめん。なんか君を見てるのが楽しくなってきちゃって」

少女『はいぃ?!女の子を見て楽しむとかとんだ変態さんですね!!

知ってましたけど!!』

男「悪かったってば」

少女『今更謝られても許しません!!』

男「そうか……残念だな」

少女『……え?』

男「折角、君と同じマイクも買ってきたんだけど」

少女『え、あ……会話……してる……』

男「君がそこまでいうなら……終わりにしよう」

少女「え!?ちょ!!!あの!!私、大好き!!あなたのことだーいす―――」

カチッ

男「腹減ったなぁ」

男「……次、開くときが楽しみだ」








男「……」

カチッ

少女『あ……』

男「泣いてたのか?」

少女『な、泣いてません……』

男「……」

少女『……なんですか。昔の女に未練でも?』

男「……」

少女『もう閉じてください』

男「君から閉じればいいだろ」

少女『……できればやってます』

男「できないのか?」

少女『だって……貴方から告白してきたじゃないですか』

男「え?いつ?」

少女『最初に……』

男(このページを開いたときのことか?)

少女『はやくとじろーー!!!』

男(枕投げてきた……)

少女『うぅ……初めての彼氏だったのにぃ……』

男「……」

少女『……なんでいつまでもみてるんです!?!』

男「あ、ごめん。嘘嘘」

少女『え?』

男「これからもこうやって話してくれないか?」

少女『……』

男「なんか君と話してると面白いし」

少女『えと……その……それって私のことを愛してる――――』

カチッ

男「あ、なんかノートンが起動しちゃった」

男「やべえな。ブラウザが閉じちゃったよ」







カチッ

男「ごめんごめん」

少女『死ね』

男「怒るなって。今のはわざとじゃないから」

少女『……ふん。知らないっ』

男「もしもし?」

少女『……』

男「……」

少女『………』

男「……ふわぁ~」

少女『なんで欠伸するんですかぁ!!!

もっとなんか言ってくださいよ!!』

男「え?なにを?」

少女『いや……ごめん、とか、本当にわざとじゃないんだ、とか。

言い訳をいっぱいしてくれないと、こっちも許せなくなっちゃうでしょう!?』

男「ごめん。本当にわざとじゃないんだ」

少女『なんでオウム返しなんですかぁ!?』


少女『告白してきた相手を追いかける恋愛とか

漫画でも見たことないですよ……』

男「なあ」

少女『……ふーんだ』

男「このサイトってなんなんだ?俺、リンクを辿ってるうちに

ここを見つけただけで、よく分からないんだけど」

少女『え?それって……ここがどんなサイトか知らないってこと?』

男「そう言ってるだろ」

少女『ま、まさか……私の紹介文とか全く読まずに、告白を……?!』

男「うん」

少女『ばぁ~』

男「な、なんだよ」


少女『か!!!』

男「……」

少女『じゃあ、なんで私に告白してきたんですか!!偶々ですかぁ!!』

男「そうなるな」

少女『……泣きたい』

男「どんなサイトなんだ?」

少女『……ここは出会い系サイトみたいなものなんです』

男「やっぱり」

少女『気に入った意中の人のアドレスにアクセスすることで告白が成立。

で、告白された方は基本的にお断りできません』

男「それっていいのか?」

少女『はい。だってアクセスするには条件がありますから』

男「条件?」

少女『その人のことが本当に好きじゃないと、

アクセスできない仕組みになってます』

男「え?」

少女『ですから、告白される側は安心してお付き合いできる

……はずなんですが』

男「あー、どうやって好きかどうかを判断してるんだよ?」

少女『このサイトのトップページに書いてます!!』

男「アドレスくれ」

少女『むー……どーぞ!!』

男「手書きかよ……えっと……」






続く