米国はかなり遅れており、格差が生じているとのレポートがなされた。
その『差』を埋めるべく、アメリカ陸軍で研究を深化させ、
その分野で巻き返しを計るべく超極秘計画をスタートさせた。
その計画の名を、
『スターゲイト・プロジェクト』(Stargate Project)
と呼んだ。
『スターゲイト・プロジェクト』は、1970年代から1994年までは
スタンフォード研究所(SRI)内において、
また1995年からはCIAに移管され研究が行われた。
超能力には透視、念力、予知などが代表的なものとして知られているが、
今回のスターゲイト・プロジェクトでは、『透視』に重点を置いた
研究内容だったとされている。
世間的には『透視』と呼ばれるが、計画の上では
『遠隔視(リモート・ヴューイング:RV)』という
コードネームが与えられた。
そしてその『スターゲイト・プロジェクト』において
研究対象として参加していたのが、近年日本のテレビにも
出演し、漫才コンビ・麒麟の田村裕の長年失踪していた
父親の居どこをつきとめ、お茶の間に衝撃を与えた
ジョゼフ・マクモニーグル(Joseph McMoneagle, 1946年1月10日 - )
がいたとされている。
RV計画は1972年にスタンフォード研究所(SRI)で
超心理学で有名なハロルド・パソフとラッセル・ターグが
研究を始めた。
最初にCIAが研究の立ち上げ資金として5万ドルを提供したが、
CIAはRV研究を1970年代のうちに放棄し、
そのすぐあとにDIA(Defense Intelligence Agency、国防情報局)が
研究を引き継ぐ。
1978年ごろにメリーランド州フォート・ミード陸軍基地(Fort George G. Meade)でも
RVの研究が始まる。
こちらの計画は初期の頃、「ゴンドラ・ウィッシュ」や「グリル・フレーム」と呼ばれ、
マクモニーグルらが参加していた。
しかし、ラッセル・ターグの書いた報告書があまりにずさんな物だったため、
DIAは彼の給料を打ち切り、1982年にターグはSRIを追い出されることになる。
それに続いて、ハロルド・パソフも1985年にSRIを去る。
研究はその後、ハイテク会社「SAIC」に引き継がれ、最終的に
CIAに戻された。
しかし、CIAは研究成果に疑問を持ち、
カリフォルニア大学とオレゴン大学から一名ずつ招き
研究内容の検証を依頼した。
その結果、出された結論は
『成果なし』。
『スターゲイト・プロジェクト』は計画中止を余儀なくされた。
今年公開された映画で、超能力部隊を描いた
『ヤギと男と男と壁と』は、実話をベースにしているというが
本当に『成果』もなく、何年も研究を続けていたのか。

また、研究対象者として参加し、「被験者第001号」と呼ばれた
「FBI超能力捜査官」ジョー・マクモニーグルはなんだったのか。
彼の名前は、正式にはジョゼフ・マクモニーグルといい、
フロリダ州マイアミの出身で
『自称』アメリカ政府機関で仕事をしていた。
数々の諜報作戦における功績が認められ、勲功賞を授与されたと『自称』。
過去にはアメリカの雑誌テレビ等のメディアの登場したものの
最近では日本のテレビ出演が主な活動となる。
しかし、マクモニーグルのWEBサイトには、
FBIについてのことは一切書かれていない。
また、「FBI超能力捜査官」の和名がついた書籍などの
写真を掲載しなかったり、「FBI超能力捜査官」という番組名や書籍名を
「FBI: Psychic Investigator(FBIと超能力捜査官)」のように
書き換えたりするなど、FBI所属だと日本で公言している事実を言及していない。
FBIには「FBI超能力捜査官」という役職は実在せず、
また、FBI捜査官を騙ることは禁止されている。
マクモニーグルは、アメリカの主権が及ばない国外でのみ
FBI捜査官であることを『自称』し、
禁止されているはずの捜査活動を行なっているという。
そしてマクモニーグルは、日本人タレントの
父親探しに強力するものの、ジョン・ベネット事件など
アメリカでの未解決事件には関与しない。


『スターゲイト・プロジェクト』『ジョー・マクモニーグル』
は単なる”まやかし”だったのか。
それとも『隠された驚異』なのか、
誰もその真相について究明することはしません。
いや、ひょっとしたら・・・
究明することができない、
あるいは、許されないのかもしれません。
◇FBI超能力捜査官が透視 競馬は当てられるか?