「虫の知らせ」は
「予知」「第六感」と
呼ばれることもあります。
超心理学では実際に研究対象になっているそうですが
単なる思い過ごしということが考えられることと
証明の手立てや決め手がないので、
幽霊、心霊現象、UFO、UMA同様に
立証が難しいそうです。
しかし自然界では・・・とくに動物ですね。
災害が起こる直前に騒ぐ、逃げ出すなどの
兆候があることはよく知られており
そのことについては地震探知にナマズを
使ったり、現在、真面目に研究されています。
「人の知らせ」ではなく「虫の知らせ」
という表現からも、第六感(予知)などは
動物や人間以外の生物のほうが
敏感に感じるものなのかもしれません。
では人間における「虫の知らせ」とは・・・。
5月30日に「虫の知らせ」と題して
話をひとつご紹介しましたが、
たいがいは、「誰かが亡くなることのお知らせ」だったり
「去り行く方の挨拶周り」のような
意味合いで使われています。
僕の小学校の友達から聞いた「虫の知らせ」
当時小学3年生だった山田くん(仮名)は
深夜、ふと目を覚ましトイレにたちました。
その山田くんの自宅レイアウトは
トイレの前にお風呂があるそうです。
トイレに向かっていると、風呂場の中から
ポチャーン・・・
ポチャーン・・・
と音が聞こえてきます。
水道の栓がちゃんと閉まってないのかな?
歩みを風呂場に向けると
風呂場の入り口の戸が少し開いていたそうです。
その隙間から風呂場の中を見たら
桶が空中に浮き上がり、お湯を少しずつ
こぼしていました。
まだ子供の山田くんは走ってお母さんの
布団の中に潜り込んだそうです。
その瞬間、
家の電話が激しく鳴ったそうです。
山田くんが布団に入ったことで
起きたお母さんが電話に出て
受話器を置くとお父さんのところに駆け寄り
「今、おじいちゃんが死んだって!」
もうひとつ、僕の会社同僚から聞いた「虫の知らせ」
同僚の小林くん(仮名)は、新潟県から
就職で東京に来て、アパートで一人暮らしをして
すでに何年も経っています。
そんなある深夜のこと。
小林くんが寝ていると、
ドン!ドン!ドン!
と、小林くんの寝ている部屋の押入れの
中側から激しく叩く音がしたそうです。
すぐに目を覚ました小林くん・・・。
すると、また
ドン!ドン!ドン!
と、押入れの中から叩く音がしました。
押入れの戸を開け、覗いても何もありません。
不思議な感じを抱いたそうですが
時計を見るとまだ夜中、また布団の中に入り
寝てしまったそうです。
翌朝、実家から親戚のおじさんが死んだとの
電話があり、すぐに帰省しました。
お葬式もしめやかに執り行われ
親戚一同で食事をしていたとき
親戚の一人が、ちょうどそのおじさんが
亡くなった時間に押入れの戸を叩く音を
聞いたと言いました。
小林くんも聞いた、あの押入れを叩く音です。
時間も時計を見ているのでピッタリ同じです。
すると、同じように押入れを叩く音を聞いた人が
他にも出てきたそうです。
「あれ、最後の挨拶だったのかねぇ・・・」
親戚の一人がポツリと言ったそうです。

※山田くん、小林くんの話は直接本人から聞いた話です。