長いこと見たかった1964年の映画です。
簡単なストーリーをちょっと紹介。
実際に水爆を積んだ米の爆撃機編隊が事故(故障)により
誤った指示を受け、ソ連(当時)を爆撃せんと
どんどんソ連の領空内に突入していきます。
それを察知した米大統領(ヘンリー・フォンダ)が
ソ連書記長と緊迫の電話会談をはじめるが
その間にも爆撃機は進行を続け、とうとう帰還可能ポイント
(フェイル・セイフ:原題)を超えてしまい、もう戻ることはできない!
ソ連はこの爆撃機に対し迎撃を試みるが失敗し万策が尽きた。
いよいよ核戦争が秒読みの段階になり米大統領は重大な決断を下す!
といったものです。
45年前の映画ですが、見ていて息苦しくなる緊張感が最後まで続きます。
今のご時世に見ても怖いのに、公開当時はどんな評判だったのでしょうか。
シドニー・ルメットの演出の冴え、ヘンリー・フォンダ他の俳優陣の見事な演技。
音楽もない緊迫の101分は、期待を裏切りません。
もし「核なき世界」を目指す2009年ノーベル平和賞受賞者オバマ大統領だったら
どうするのかとか考えさせられました。
核の恐怖を扱った映画は多々ありますが(「渚にて」「世界大戦争」ほか)、
一番怖い映画だと思います。
結構重かったので、口直しに「ギャラクシー・クエスト」でも見よ。