新日鉄と住金の合併が取り沙汰されたのは東日本大震災前だった。国内ナンバーワン企業と第3位の企業合併が成立するのか、日立みたいに打ち上げ花火で終わってしまうのかと思っていたら。 通常合併審査には公取りの情報収集から始まり、合併会社からの事業内容の資料、競合他社のシェア、合併後のシェアなどが審査対象になり、短くても1年はこれまでかかっていた。 それが米国とロシア、ノルウェー、ブラジルなどが審査し既に認可していたこともあって、半年で公取は合併を認可した。 ただし新日鉄と住金の国内シェアを合わせると7割を超えるため、一部事業の切り離しでギリギリ認可するという形になった。 ユーロが不安定材料になってニューヨークの株式が暴落するなか、果たして東証は・…