一方で「安さ爆発」で売ったカメラのさくらやが、全店閉鎖。

 首都圏を中心に営業していた家電量販店「さくらや」が28日、埼玉、千葉、東京、神奈川の4都県の計11店舗を閉め、創業から約64年の歴史に幕を下ろした。 さくらやは15店舗(1月時点)を展開してきたが、うち新宿東口駅前店など4店は既に閉店、引き継いだビックカメラの店舗として生まれ変わっている。顧客の購入額に応じて発行した「さくらやポイント」は、さくらやの親会社であるベスト電器の関東にある主要店舗で使えるほか、首都圏のビックカメラ店舗でも同社のポイントに交換できる。

 1946年に東京・新宿で創業したさくらやは、「安さ爆発」のテレビ広告やターミナル駅に近い好立地で首都圏で高い知名度があった。しかしライバル量販店との競争が激化する中、店舗数の拡大などで出遅れ業績不振に陥った。2006年からはベスト電器傘下で経営再建を進めてきたが、業績は改善せず、ベスト電器は今年1月にさくらやの全店閉鎖を決めた。ベスト電器は九州の量販店で、30年ぐらい経つだろうか、サミットがフランチャイズ契約を結んでいたこともあった、まだサミットストアといっていた時代だ。いまやベスト電器も全国展開している賀、さくらやは救えなかった。