オランダのイラク戦争独立調査委員会は、2003年に始まった米英主導のイラク戦争は、国際法に違反しているという報告書を発表した。国連安全保障委員会の決議は、イラク侵攻の権限を与えておらず、「イラク戦争は、国際法違反』と結論付けた。
 オランダ政府は当時議会の反対を押し切って、イラク侵略戦争を支持しており、議会が責任を追及することになるだろう。

 報告書によれば、米英が軍事侵攻の根拠とした国連安保理決議1441は『力攻撃を容認するとは解釈できない』と断定。調査委員会委員長は、『侵攻は、合理性に欠ける』と強調し、オランダ政府は米英との同盟関係を重視し、侵攻の違法性に目をつぶったと批判したと言う。
 政府内で一部閣僚が、情報機関の情報を選択的に利用したと批判。政策決定には当時のでホープ素へッフェル外相が主導し、バルケネンデ首相は、排除されていたと指摘していると言う。


 911以降ブッシュの戦争は、アフガニスタンからイラクへとシフトし、米英連合軍の空襲が連日のように続けられ、まったく関係のないイラク人民の多くが殺戮された。のちにブッシュはあの戦争のきっかけとなる情報は間違っていたが、フセインを倒せたのは正しかったと言っていた。
 政教分離の姿勢を貫いていたフセインとアルカイダが、手を組むわけがなかった。もちろん、大量破壊兵器などどこにもなかったのだ。


 日本政府もイラク戦争における自衛隊派兵について、徹底的に検証すべきだ。小泉元首相の詭弁を打ち破ることが出来なかったふがいなかった野党が、いまや政権を取ったのだから。「イラク戦争」検証と展望/寺島 実郎

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