アフガニスタンの武力衝突が、勢いを増している。来年1月のインド洋給油活動期限において、民主党代表鳩山さんは、注視の方向で検討しているが、米国からは早くも牽制する意見が矢継ぎ早に発表されている。国際貢献、平和高検に反する行為だというのだ。


アフガニスタンに緑と命を


 9月19日の土曜日に午後13時半から開場、14時から16時半までペシャワール会現地報告会が開かれます。場所は、社会文化会館ホール(千代田区永田町1-8-1)です。参加費は800円です。

講演者は、中村哲医師です。都合により、福元満治事務局長に変更になることがあります。


 昨年8月、アフガニスタンで農業支援を行っていたペシャワールの会の伊藤和也さんが武装グループに銃撃されてニュースは、私達に大きな衝撃を与えました。ペシャワールの会の現地活動もそうですが、伊藤さん自身、現地の人たちに慕われていたことを考えると、信じられないことでした。

 その後、ペシャワールの会の活動で現地の農業指導や灌漑事業などが成果を挙げていることなども報道されるようになりました。


 草の根の協力、忘れ去られたアフガニスタンに行われてきた人道支援を、ずたずたにしたのはブッシュのアフガニスタン侵略戦争でした。そして今、テロ対策という名で日本は、インド洋で有志連合艦隊への給油活動を行っています。また、国際治安支援部隊(ISAF)に自衛隊を参加させるかどうかなどと非現実的な議論が行われていたりします。


 アメリカに誕生したオバマ大統領は、イラクからの戦闘部隊の撤退は表明し、実際に部隊の撤退を始めていますが、『テロとの戦い』という戦略は引き継がれ、アフガニスタンへの増派を宣言し事実、増派を行っています。その結果はどうでしょうか、その戦火は隣国パキスタンにも広がり、戦争は、より泥沼化する形で深刻化しています。

 

 そして今、日本政府のかかわり方が問われています。テロ特措法でインド洋に海上自衛隊の給油活動を継続し、さらに今年6月には「海賊対処」派兵新報をつくり、海外での武力行使の可能性を拡大させています。

 その先にあるのは、米軍の先陣としていつでもどこでも自衛隊という武力を行使できる実戦部隊が海外に出て行ける、実戦部隊の海外派兵、派兵恒久法の姿が見え隠れしています。


 私たちは、イラク戦争の発火点となったアフガニスタン戦争、占領を即時停止するように訴えてきました。

911以降のアフガニスタン、イラクの大量破壊兵器の不存在が証明されていることからも、米国の油田地帯における覇権構築のための戦争の終結を、戦争・占領をやめるように訴えてきました。


 『武力によらない協力を』再び原点に返って、アフガニスタンの現状を知るために、ペシャワール会の中村医師による現地報告会を開催します。都合により講演者が、事務局長に変わることがあることは、ご承知置きください。


 手話通訳があります。たくさんの方の参加をお待ちしております。