法政大学で、面白い調査があった。学内の学生数からすると回答者数は少ないように思えるが、統計から言って、ほぼ現代の若者像を捉えているのかなと思う。
たばこを吸う異性を恋人や結婚相手にできないと考える学生が過半数を占めることが、法政大学生の学内調査で分かった。約9割が「不健康そう」「たばこ臭い」と悪い印象を抱いており、喫煙者への厳しい見方が若者に広がっていると言えそうだ。
調査は11月23~30日、法政大市ケ谷キャンパス(東京都千代田区)で、同大人間環境学部の学生が教員の指導のもと、1~4年生を対象に無作為に聞いた。男女計1074人が回答した。
その結果、80%は「喫煙経験がない」で、「現在たばこを吸っている」は13%、「以前吸っていたが今は吸っていない」が6%などだった。喫煙する異性に悪い印象を持った学生は男女とも89%に達した。一方、「クール(かっこいい)」「大人っぽい」などの好印象を抱いたのは、男女とも10%に達しなかった。
また、たばこを吸う異性と「結婚できない」と回答した男は69%、女は61%。「恋人にできない」も男が60%、女は50%だった。一方、喫煙者は61%が結婚相手の喫煙を容認した。過去のデータがないので一概には言えないが、近年のタバコの売り上げを支えているのが男子ではなく、女子だということも頷ける。くわえタバコや、歩きタバコ、かっこ悪いとは本人たちは思っていないのだろうけれど、街を汚しているという感覚も持っていないだろう。
道端に 吸殻捨てて いいですと 教わったのか 自分の意思か
「恋人がたばこを吸うのを不快に感じる場面」をたずねたところ、最も多かったのは「歩きながらの喫煙」で回答の4分の1を占めた。
調査を担当した4年の清水俊樹さん(22)は「これほど多くの人が異性の喫煙を嫌う傾向があるとは思わなかった」と話していたという。
健康増進法が出来て不特定多数が集まる飲食店、喫茶店などは分煙にしなければいけない。病院内は、もちろん禁煙である。欧米では自己管理が出来ていないと出世にも響くが、日本はまだそれほどでもない。