南京大虐殺認定 日中共同研究 | ミュウタントのブログ

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 南京大虐殺はあった、しかしその規模については今後の研究によるとした日中共同研究者らの発表があった。
 南京大虐殺については、5年前に自殺してしまったアイリス・チャンさんが書いた『レイプ・オブ・ザ・ナンキン』があるが、間違いだとされる証拠の写真も多く、右翼からの攻撃を受けてきた。また『南京の真実』という映画も右翼は作っていて、自民党の国会議員などもその上映会には参加していた。

 今月の13日社会文化会館で、「ノーモア南京の会」の主催で、映画の上映及び、生存者の証言、講演会が開かれた。
 今年は、1937年12月、中国の当時の国民党政府の首都南京が、旧日本軍により陥落してから72年後にあたる。
 映画は、武田倫和監督によるドキュメンタリー映画「南京・引き裂かれた記憶」である。武田氏は、南京虐殺に関わったのは中国に出征した祖父が、よく酔っぱらって「中国人の亡霊が出た」と日本刀を振り回すことがあった身近な出来事が制作のきっかけだったという。

 内容は、中国の南京と日本の関西地方を交互に被害者と加害者の証言場面が映し出されるもの。被害者の実体験と加害者の実際に行った残虐行為の証言が見事に重なり合い、虐殺は存在したことを思い知らされる。加害兵士の男性が「自分は天皇陛下の命を受けて、赤紙一つで兵隊にやられた。明日には死ぬかもしれないと思うと、強姦でも殺人をしても平気な心理だった」と語る場面が印象的だ。ちなみに、この映画は渋谷アップリンクにて上映中である。

 南京は国際都市であり、在留外国人も多くそんな中で日本軍による虐殺行為が平然と行われていたのかという反論もある。しかし、日本軍として上海上陸戦から、大本営の意向を無視して、さらに内陸部へ兵を進めてしまった部隊の責任は重い。また南京事件においては、東京裁判で初めて追及されたことから連合国側のでっち上げだという反論のあり、日本軍が果たしてどのようなことをやってきたのかという実証は、改めて歴史研究にゆだねなければならない。