中学校の教科書採択が、葛飾区教育委員会で行われ、歴史教科書は、文教出版、公民教科書は、清水書院で決まりました。
葛飾区では、つくる会教科書の採択を阻止できました。
歴史は、その時に起きた出来事を後世に伝えるものです。しかし、過去において権力者の都合のいいように歴史を改竄し、また不都合な歴史は書き残さない、記録として留めないという方法が取られました。
しかしまた、ついこの間のアジア太平洋戦争でさえ、その戦史に食い違いがあります。また、軍部による資料の焼き捨てなども行われたことで、いったい戦地で何が行われたのか、それを検証するのが、非常に困難になっています。
防衛省戦史資料室にも膨大な資料がありますが、その発掘は部分的にしか行われていません。
連合軍・米軍の占領下で行われた東京裁判でさえ、戦勝者の論理で裁かれた裁判で、全て日本側が悪かったわけではないという人たちもいますし、東京裁判史観に、マインドコントロールされているからだめなんだという声も聞かれます。
NHKが4日間連続であの戦争は何だったのかを検証する番組を放送しています。1回目は、海軍軍令部にスポットを当てて、戦後開かれた元参謀や高級将校たちの反省会について検証していました。
何がきっかけで反省会なるものが行われたのか、一つの歴史の断片を切り取る作業は今始まったばかりだという感じもします。