オリンピック東京招致に反対! | ミュウタントのブログ

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 オリンピック東京招致に反対です。
 1964年(昭和39年)の東京オリンピックは一見成功したかのように思われていますが、実はミクロ経済は危ういが、マクロは大丈夫だといわれていた経済の歪みを終了後一気に噴出させました。この暮れから翌年に掛けて、大不況が日本を襲ったのです。証券不況とも言われています。
 サンウェーブや山陽特殊製鋼などの大型倒産を見て、昭和大恐慌の再来はごめんだと、山一證券には故田中角栄の鶴の一声で日銀特融が行われ、1965年(昭和40年)日本で初めて建設国債いわゆる赤字国債を始めた年でもありました。
 金融政策で乗り切れないと分かった時の政府はなりふりかまわず、財政出動を決め、その裏づけに禁断の木の実に手をつけたのでした。それ以来足らなければ国民から借金をすればいいと、赤字国債を発行し続けてきて今日に至っています。
 今、日本の実需経済はしっかりしていると対岸の火事、高みの見物だと決め込んだ矢先、リーマンショックが世界を駆け巡って、日本が一番の打撃を受けています。あの時と同じです。貿易頼みの日本の実経済の脆弱さに目を瞑って来て、自分たちの嘘に自らが酔ってしまった結果です。あの時と同じ構造が垣間見えます。変な自信です。日本は大丈夫だという、日本の政治家、経済評論家たちは歴史から何も学び取ろうとはせず、又歴史の繰り返しを行っているのです。
 自公政権も金融政策、財政出動は十分やったと、これで選挙に勝てるなどと思っているのかもしれません。バブル崩壊時の量的緩和=ゼロ金利政策をいまだ取っていないにも拘らずにです。一時給付金、高速道路3年間一律千円、公共事業を主体とした景気対策の前倒し。これで経済は上向くでしょうか。後に残ったのは、膨大な借金の山。地方合わせて1000兆円規模の借金です。預貯金、保険といった国民資産がなかったら、とっくの昔にIMF管理下におかれていたでしょう日本は。ムーディーズの格付けは1ランク上げています。国債の買い気配が依然衰えていないということなのですが、中身をきちんと精査したのかと思ってしまいます。

 東京にオリンピックを招致することに反対です。負の遺産をこれ以上ふやすことはできない、目先のお祭りに浮かれてはならないと思います。

 オリンピック東京招致に反対です。